32.バカップル+親+子=万年新婚夫婦とあまり
石を俺は懐に入れ、とりあえず、二階に上がった
もちろん、食器は片付けた。
二階に上がると俺は、げんなりした…なぜなら…
「可愛いよ…春夏…なぜ…顔を隠すんだい?」
「べっ…別に隠しているわけじゃないんだからね!!雅継さんの顔が近いから…顔を逸らしているだけなんだから!!」
親父が母さんを後ろから抱きしめて…いちゃついていた…
「春夏の可愛い顔をもっと見たいんだ…近くにいる幸せを…」
「雅継さん…」
目の前で二人が見つめ合い…
「親父…母さん…いい加減にしろよ…」
俺は、耐え切れずに、このいちゃつくカップルに話しかけた
「何よ!!雅春!!今良いとこなのよ!!部屋に帰って、遊んでなさい!!」
「雅春…ちょっと…こんな所で邪魔をされると…僕も…」
「いちゃつくなら、自分たちの部屋でいちゃつけ!!それに、部屋に帰りたくてもあんたらが…邪魔なんじゃ!!」
俺は、ちゃぶ台をひっくり返すような動作をすると、母さんと親父は、俺のこの動作に乗ってきて、ひっくり返る!!
「ちょっと!!そんなに怒らないでよ…私たちだって…ねぇ…場の雰囲気とかあるのよ…」
母さんは、もじもじ指を動かしながら、上目で親父を見る
「春夏はシャイだから…ねぇ…雅春は…ぶっちゃけると…勢いで×××したときの」
「待て!!それ以上喋るな!!俺の心にトラウマを増やさないでくれ!!」
上目遣いで見られながら親父は、俺の出生の原因を語ろうとしたから、俺は悲鳴をあげ地面に蹲った。だが、親父は止まらず…俺の幼い頃の事を語り続けた…
それから…3時間後…
「雅継さん、その辺で止めといた方が…」
散々俺の忘れたい過去の思い出を喋った後…親父は、母さんに止められ、黙った。
助けてくれるのか?
俺は、期待の眼差しで母さんを見る…まるで仏だ…後光が見える…
だが、母さんが俺の視線に気づくと…あれ?なんでだろう?
後光が…赤く染まり始めたような…
「この続きの、雅春どきどき初恋は、冥乃ちゃんといるときに話さないといけないでしょう〜」
いままで仏だと思ってみていたのは…鬼神菩薩…だった…
確かに仏だが…鬼から伸し上がった…鬼の心を持つ仏だ…しかも…俺の初恋って…
俺の頭から血が引くのを感じる…
「雅春の初恋か〜まったく〜春夏は罪作りな女性だね〜」
「もう〜息子にマジと狂気の告白されるなんて〜わたし〜困ったわよ〜」
最早…意識を涅槃の彼方まで…逃避させながら…俺は過去の俺に…唾を吐きかけたい気分だった…
「でも、私は言ったわ!!雅継さん一筋って!!」
現実逃避をしている俺に他所に…二人は過去の俺の失態の話しに盛り上がっていた…