19.俺が何をした!!
俺が眼を覚ますと…まだ微妙な空気が続いていた…
「どうしたのかな?皆さん…この微妙な空気は…私って何か不味い事しましたか?
どじっちゃいましたか?教えてください!!こんな空気で学級崩壊したら…」
いつの間にか入ってきた先生もこの雰囲気に困惑していたが…急に喋るのを止めると…
急に教室を歩き出して…俺の近くをうろうろし始めた。
「この辺に…学級崩壊の原因が…どうにかしないと…」
その目は血走っていた…そして…俺の前に立つ…俺は息を殺した…
先生が…俺を見ている…俺を見て…いた…
それは、一秒か十秒かわからないが…俺の中では…一時間にも感じた…。
そして…先生は…俺から視線を逸らすと…
俺の横を通り…肩を掴んで…
「自首しなさい…今なら…皆…あの変態行為を忘れてくれます!」
なんだよ!!いきなり変態行為決定!!しかも、俺のせいか!!
「いま…自分のせいか、なぜ解ったのか…考えましたね!!
それはこの微妙な空気の中心源が貴方だったので解りました!」
俺はため息を吐いた…
「待ってください…俺じゃないで…す…よ?」
そう否定しようとしたが…俺がそう口にする前にこの微妙な空気は…より深い味を出し始めて…俺は言葉を止めた…
俺なんですか?この状況を作ったのは俺なんですか?
「見なさい!!この空気の微妙さ…貴方は何をしたんです!!
この微妙な空気を察するに…恋臭が…いき遅れの私に対する…危険臭がします…」
なんだよ…その臭いって…
「HRが終了したら、じっくり話を聞きます!!」
俺はそう言われ…解放された…
そして、HR終了後…俺は本当に連れて行かれ…俺が教室に入ってきたときの状況を吐かされた…
「なるほど…いや〜よく解りましたよ〜道理で刹那ちゃんが〜」
ニヤニヤしながら先生は言っていたが…俺には、なぜここで朽木姉が出てくるのか解らなかった…
「じゃあ、先生は満足したから、教室に帰りなさい!授業中でしょう!」
と容赦なく教室へ行けといわれたが…授業もう始まっている…
俺は恥ずかしく…教室に入る嵌めになった…
俺が何をしたんだ…俺が一体何を…教室に入った瞬間…またあの空気が俺を襲った…
なぜこうなったのか…考える事にした…しかし、考えたが、何もわからなかった。
とりあえず…状況は流れるのを俺は待った…
そして、事は動いた…。
昼休み…俺はいつものように、中庭に居た。
この学校は、昼飯は購買部で買うか、学食か弁当だ。
そして、俺は…
「おい!これ美味いから食べてみろよ!ボクの自信作なんだ」
えらくテンションの高い朽木姉と…
「どうせ…料理を作れない…でかいだけの女は…これは…私が作った自信作だが…喰わぬか…?」
えらくテンションの低い舞華に、おかずを突きつけられた…
「じっ…自分で喰える…から…」
俺は、器を突き出す二人に言うと…
「なんだ〜ボクに食べさせて欲しいのか〜良いだろう〜ありがたく喰え〜」
朽木姉はそう言って綺麗に焼けた卵焼きを箸で掴むと…
「あ〜ん、ほら、あ〜〜ん!!ねぇ…意地悪しないで…口をあけてよ…」
となぜか涙目で俺に言って…
「雅…私も…食べさせてやる…口をあけろ…」
なぜか其れに触発されるように、舞華も…炭になったソーセージらしきものを俺の口に押し付けてきた
「舞華!ボクが喰わせるのに!!邪魔をするな!」
「私も…雅に喰わせたいんだ…姉さんの言う事でも…聞けない!!」
そして、二人は争い始めたが…そんな俺の様子を見ている周囲は…
(ふたまた…しまい…にくい…ねたましい…ご愁傷様…)
そんな声が聞こえた…
これって俺が悪いんですか!!!先輩!!
俺はそう心の中で悲鳴を上げた…
(知るか!!まだ俺の葬式が終わって一日しかたっていないのに…なんで誰も鬱にならねぇ!!)
そう…先輩の声が聞こえた気がしたが…俺は…気にしなかった…