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ペーネミュンデの空  作者: Col
1/1

あらすじと設定

あらすじですが、多少設定含んでます。

ーーー1943年2月某日


ポーランド侵攻から4年、戦局は泥沼化しナチスドイツはスターリングラード攻防戦に敗れ、東部・欧州戦線はソ連・連合国に有利に推移していく。



ーーー同年10月某日


さる戦略的大敗により政治不安が蔓延る中、イタリア王国は政変を経て、枢軸陣営を裏切り宣戦布告と相成った。



ーーー1944年9月某日


東部戦線は崩壊の一途を辿り始め、枢軸陣営諸国はクーデターによりナチスドイツに宣戦し、ファシズムの存亡に関わって行く。


周辺諸国が敵国となり、同時多方面作戦を強いられ戦争はナチスドイツ、ファシズムの敗北によって終結するかに思われた。



だが、ウーゼドム島のただの小さな村であるペーネミュンデではペーネミュンデ陸軍兵器実験場が設立されていた。


この地に於て、開発された兵器は二つある。


ヴェルナー・フォン・ブラウン博士により開発されたロケット「V-2」と、

地下設備にて、極秘裏に開発、試験されたコードネーム「S-1」 である。


戦車、航空機に続く第三の運用兵器であり、全長16mもの二足歩行戦術機(VF-Valiant Frame-)であった。


背部、腰部、脚部スラスターによる精密な機動力、陸軍兵器局製造の重火器類と制御する火器管制システム、同実験場にて実験、配備された小型大容量コンデンサと核融合炉のハイブリッドによるエネルギー供給により可能にした優れた継戦能力、余剰エネルギーを用いる代替兵器など、兵器史に革命を起こすほどの性能であった。


とはいえ、この兵器群もっぱらVFを研究開発することによるドイツ経済への影響は計り知れなかった。


景気に沸き立つポーランド侵攻当初からではあるが、兵器開発製造費を名目として国家予算のほとんどを食い潰すほどの開発費は兵器製造、物資調達に影響を及ぼし、東部戦線は首都ベルリン間近まで迫る。


緊急事態により、V-2、S-1は未だ研究開発途中であったが、ソ連機工師団に対する遊撃として、製造された3機が実戦配備される。


ソ連機工師団との戦力差は絶望的であったが、VF3機による重装甲を利用しての包囲殲滅、敵拠点への急降下爆撃、高機動を生かし制空権を得るなど、圧倒的な戦果を挙げた。


三正面にそれぞれ配備し、首都ベルリンどころか、戦線を押し上げ、バトルオブブリテン、スターリングラードでの雪辱を果たした。


2週間に及ぶ爆撃作戦を敢行し、イギリス、ソ連西部を占領し、ソ連と和平交渉を経て独ソ戦が終結する。


また、フランスにおけるアメリカ軍の補給線破壊を行い、建て直しつつある連合国軍に対し、戦術的勝利を重ねることによって戦略的有利を得る。


フランス、アメリカ、イタリア王国など連合諸国による奮闘も虚しく、新兵器群に敢えなく敗れ去る。


果たして、パリを占領し、フランスをも傀儡としてヴィシーフランスを誕生させ、東部・欧州戦線はファシズムによる支配にて終結した。


連合国は敗北を重ね、残るはアメリカだけとなったが、ドイツは経済的に疲弊し、アメリカは度重なる敗北による政情不安により、枢軸と連合は休戦協定を結ぶこととなった。


この一連の奇跡を人は「ペーネミュンデの空」と語り継いでいく。







ーーー1962年8月 帝都

ペーネミュンデの空から18年、休戦中の大日本帝国では2年後に迫るオリンピックによって好景気に沸いていた。


さらに、第18回オリンピックでは、VFが一般普及したこともあり、オリンピック種目としてVF競技が開催される。


そして、この物語の鍵を握る3人の学生が、VF競技出場を目指し、

国立戦術士養成学園で想いを馳せていた。

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