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発熱幻惑誌

作者: Raa★

インフルエンザなどの病気の時は、幻のようなものを見ます···w

熱を出したようだ。体が倦怠感に包まれる。朦朧とする意識の中、体温計を持ち出して脇に当てる。38.0℃。やはり熱を出していた。ひとまず氷枕を用意し、そのまま眠りについた―――――。




朝日が昇る。今日は平日だし、普段なら登校しなければならない時間なのだが···。体温計を脇に当てる。39.0℃。綺麗に上がっている。見事に高熱だ。この調子だとインフルか。ひとまず学校は休み、また先程居た布団に潜り込んだ。そのまま幾許いくばくか時間が経った。病院に行ったところ、異常な高熱とインフルエンザ患者との接触によって、検査もせずにインフルエンザと診断された。何を隠そうあの悪夢(鼻に棒を入れるあれ)は大嫌いだ。やらなくて済んだのはよかったのか?いや···本来は感染しなければ万々歳なのだが。そのまま粒薬と、例の吸引薬をもらって帰った。




場所は変わり、家だ。今は薬も飲み、布団の中で唸りながらも倒れている。私は体質なのか、はたまた普通のことなのか、高熱を出すと距離感がおかしくなる。今回はそれも軽く、少し視点が高く感じるだけだが、ひどければ10cmほどしか離れていないものが数メートル離れて見えたりする。そして、必ずあるのが部屋の広さの誤認識だ。天井まで10数メートルはあるのではと感じたり、布団の横にある襖もとても遠く感じる。




さて、そのまま時間が経ち、今は夜だ。高熱を出した時の夜は大体変だ。夢の中のような行動をする癖に、場所は寝ている部屋だ。夢なのか現実なのかも分からない。その"狭間"で一応寝付くと、夢を見る。夢の中で夢を見ているのかもしれないが。言葉で表現するのは難しいが、あえて表現しよう。柔らかな光を感じる草原。その中の白い柵のある土の道を歩いていく。自分は···いないようだ。下を見おろしたわけじゃないが、根拠の無い自信がある。その道の奥には···雷鳴をとどろかせる黒雲と謎の黒い物がある。ビルほどの高さがあり、とても迫力を感じる。イメージとしてはゼノ〇レイドのパッケージのあれだ。ポ〇モンのゼ〇ロムと言えなくもないかもしれない。そこに来たならば、何故か不安になる。ただ、不安になるのだ。理由はわからない。根拠もない。ただ「不安」という感情のみを持ってしまう。大体この辺りで目覚める。"狭間"に。狭間は狭間で、別の不安感を感じる。置いてかれている。遅れている。今度はそんな不安感だろうか。これはなんだか頭に言葉が響く感覚がする。熱も下がり、病気も治癒した今ではなんと言われたのか分からないが。もしかしたらこの時起きていたかもしれない。インフルエンザの時の異常行動、というのをテレビで見たことがある。このように謎の感覚に襲われ、部屋を動き回ることなのだろうか。ちなみにここまで"幻惑"を受けているこの時は、ついに大台を超え、40.1℃の熱がある。余談だが執筆者は最高で43.8℃の熱に倒れたことがある。三途の川を見た。割と。マジで。


また、時が流れた。今は深夜。体は起きたようだが、症状である倦怠感か。体は起きようとはしない。ひたすら仰向けになり、天井を眺める。今はもう暗くなってきており、夜、電気を消し寝付いたこの部屋は闇に包まれている。天井などは尚更だ。なんだか·········闇が襲い来るように感じる。龍のように体をうねらせて。唸らせて。たけらせて。嫌だ。嫌だ。嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ!不意に理性が身体に帰ってきた。身体を跳び起こして、電気の紐を引く。闇は電灯の光に掻き消え···姿を消した。


なんとか幻惑の日を越した。大体この幻惑は1日目の夜だけだ。全く不思議なものだ。果たしてこれは何歳まで続くんだろうか···?

最後まで読んでくれてありがとうございます!

何が共通するものはないでしょうか···?やはり自分だけなんでしょうか···。

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