1話 ヘリウム
続きです。
「うぅ。」
なにか夢を見ていた気がする、主に真っ暗な空間で何かをしていた気が……。
……あれ?なんで[土]の感触がするの?なんで風を感じるの?俺は自分の部屋……で……
あー!俺転生させられたんだった!思い出した思い出した!
で、あいつが言ってた何かを対価に強力な能力だけど……。
ん?なんか股が変な感触。なにか物足りないようなぁ。
ま、まさか!
「ーーーーーーー!!!!」
その日謎の『女性』の悲鳴が聞こえたとか
ーーーーーーーーーー
俺の息子が生贄に……息子ぉぉぉぉお!
しかし、そんなこと言ってられない。見た限りここは森である。
そして、何故か科学者が着るような白衣をきた女体の俺である。
……女体の俺である!(涙)
まぁ、過ぎたことだ。もういいだろう。今は何かしらの集落や洞窟とかに行かなければ早くもゲームオーバーである。
能力としては何も教えられてないし。とりあえず魔法的な事をしてみるか。
「「水」よ出てこい!」
おぉ!水出てきた!魔法の力ってスゲー!
んじゃ試してみよう!
「火よ出てこい!」
…………あれ?
じゃ、じゃあ!
「雷よ!出てこい!」
うぉ!あぶねぇ!
あれ?水と雷は出てきたのになんで火は出ないんだ?
ん?まてよ?そういえばこの白衣……という事は……。
「H2O!」
やはり、化学式でも水が出てきた。じゃあ。
「放電!」
やっぱり。科学の力を『言う』だけで使えるのか!