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転生完了間際

俺は今とてつもなく気持ちがいい。

別に変な意味ではない。

それこそ空を飛んでいるような、まさにそんな感じである。

耳を澄ますと、草原の上を風が流れていくような涼しい音も奏でられている。


そんなところにいると誰だってこう思ってしまうはずだ。



あぁ、ここは天国か。


そう、俺は一度素晴らしい悪運によって命を失い、そして新たなる神である〝ゼクスト〟から使命を受けた。世界を救ってくれ、と。


乗り気ではなかったが、俺はまだやりたいこともあったし、異世界というのにも興味があった。


本当だったら今でもワクワクしていて思わず声をあげたい気分なのだろうが、今は自然と落ち着いている。

もう一度耳を澄ます。

すると、誰かが俺を呼んでいる声が聞こえる。そろそろあちらの世界がお呼びなのだろうか?

よし、なら向こうの世界についたときの一発目のコメントを考えよう。


うぉぉぉぉぉぉっ!きったぞぉぉぉぉ!

なんか違うなぁ…それに、なんだか怪しまれそうだ…。


ふん、ついに来たか異世界。この俺様が来たからにはこのせーーー

ストーーーーップ!!まてまてぃ!

何だこの中二&キザは!

これ、もし街中で転生したら、うわぁ、あいつ何言ってんの?目線が半端ないだろ!


きたぜ!異世界!俺を待ってたか異世界?だろうな!俺が来たからには世界をすーーー


まてぃ!さっきとおんなじ流れになってしまうじゃねぇか!何考えてんだ俺は?

仕方ない、ここは普通についに来たぞ!異世界!にしとこう。

うん、それがいい。絶対。


するとまた、声が聞こえた。


もうそろそろいいかな?


なんか待たせてましたぁ!!

すみませんでしたァァ!!

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