表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
go home   作者: フラン
5/36

ー4ー



(!!)


大助は驚きながらも、ゆっくりと音のした草むらに目を向けた。ガサッガサッと音がだんだん近づいてくる。

そしてーーー


ポヨンッ


「……え?」


大助の目の前に、青いプルプルした物体が現れた。


(えっと……スライム?)


青いプルプルした物体(スライム(仮)は、ポヨンポヨンと跳ねながら、大助に近づいてきている。


(ド○クエだと、頭が尖って目と口があるけど……)


スライム(仮)を見つめながら、大助はボーッとそんな事を思っていた。

しかし、次の瞬間……


ドンッ!!


「いってぇぇぇっ!!」


スライム(仮)が勢いよく体当たりしてきたのだ。


「いつつっ……な、なんだコイツ!」


体当たりを喰らい派手に転がった大助は、スライム(仮)を睨み付けた。スライム(仮)は跳ねながら大助に向かってくる。


(スライム(仮)のくせに……このぉ!!)


「うらぁ!!」


大助は向かって来るスライム(仮)を思い切り殴ってみた。


ボヨンッ


「……えっ?」


殴られたスライム(仮)は、全体的にポヨンと波打つばかり。それどころか、大助に向けてまた体当たりをしてきた。


「うっ!!」


腹に体当たりを喰らい、また転がる。


(っつー……どうしろっていうんだよっ!!)


大助は腹を押さえたまま動けない。スライム(仮)はプルプル震えながら大助を見ているようだ。実際、どの部分が目なのかは分からないが……。


(このままじゃマズイ……どうしよう)


大助は考えた。

どうやら殴っても効果はないみたいだ。周りを見回しても石ころや草、折れた枝ぐらいしかなく、武器になりそうもない。持ち物で使えそうな物はzippoライターぐらいだが……。


(確か動物は火を怖がるはす……スライム(仮)は動物じゃないけど……)


そう思いながらも、何もしないよりはと大助はzippoライターの火をつけた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ