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go home   作者: フラン
2/36

ー1ー

誤字脱字は気をつけていますが、ありましたならお知らせください。



その日は予約の電話も飛び込みの客もなく、のんびりとした午前中だった。

朝から腹の調子が良くなかった大助は、スマホで小説を読みながらトイレにいた。

最近ハマっている小説……異世界に飛ばされた少年の物語……の続きを読んでいた。


(異世界かぁ……俺だったらどうするかなぁ)


別に今の生活に不満はない。

最愛の妻に2人の息子。しかも下の子はまだ産まれて5ヶ月。可愛くてしかたがない。

仕事はサービス業で万年人手不足だが、やりがいのを感じている。

まぁ、土日休みがとれなかったり、帰りが20時半を過ぎるのは辛いが、それは諦めている。


(さてと……店に戻らないと)


ジーンズを上げ、水を流す。


(そろそろ小林さんが来る時間だ)


スマホで時間を確認しながらドアを明け、トイレから出た……ら鳥の囀りが聞こえた。


(へ?)


不思議に思いながらスマホから顔を上げると、そこには見慣れた鏡がなく、青い空と広い草原が広がっていた。


(……あれ?)


大助は後ろを振り返ってみた。

そこにはあるはずのトイレのドアはなく、巨大な岩が1つあるだけ。


(……あれ?)


辺りを見回してみても、トイレどころか職場の建物もない。




「……あれぇぇぇ?」




これが中橋大助が異世界に飛ばされて最初に発した言葉だった。




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