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うろな高校駄弁り部Ⅱ  作者: アッキ@瓶の蓋。
梅雨降る6月から晴れ渡る7月編(仮)
19/29

7月13日 孔雀小明の雑談

 7月13日、天候雨。

 うろな高校駄弁り部所属の孔雀小明(くじゃくあかり)には一定のルールがある。それは他人を害する願いは叶えないと言う事だ。まぁ、別の言葉で言い換えるとするならば『自分勝手に願いを叶えると言うのはしない』と言う事である。それが叶えるかどうかを吟味して、ちゃんと考えてから行う。


 最近、孔雀小明が偶然道で出会った人物、二人羽織(本名は知らない。と言うか、教えてくれなかった)は天塚柊人に教えて貰ったものの中で合致する物があった。『ゲーム思考』である。自分と他人をまるでゲームのように、つまりは空想上の出来事として考える厄介な思考であり、特に殺人鬼に多く見られる思考なのだとか。ゲームだと悪人を殺しても罪には問われない、むしろ尊敬されるような出来事が多いみたいなのだとか。ゲームを多くやっている人はそう言った思考になりやすいだとか。

 神の生まれ変わりである孔雀小明からすれば、そんな事はあり得ないと思うのだけれども。


 正当な理由も無く、世界を都合の良いように思いこむなど愚の骨頂である。だからこそ、そんな思考に至っていた、過去の自分がたまらなく恥ずかしくなってしまうのだけれども。


 けれども天塚柊人に聞いていたゲーム思考保持者と、二人羽織と名乗る彼女はちょっと違っていた。言葉にするのは非常に難しいが、彼女にとっては本当に世界がゲームのように見えてしまっているのかと言う幻覚さえ覚えるほどであった。人間でありながら、あの思考と存在感の持ち主に若干の畏怖を覚えながら、孔雀小明は歩いていた。


 そう言えば、最近世界では転生だと言う理由で人が死ぬみたいだが、そんな事で転生出来ると思っているのならば虫にでもなって生きるとは何かをもう一度考えて来いと思う孔雀小明であった。

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