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うろな高校駄弁り部Ⅱ  作者: アッキ@瓶の蓋。
神代ひとみの章
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6月1日,3日 神代の事,波里万里の事

 6月1日、天候くもり。

 6月3日、天候晴れ。

◇6月1日◇

 『両方とも本物で、両方とも偽物』。それが降矢くるみと降矢みるくの双子が教えてくれていた事であった。けれどもこの言葉を僕はどう言う気持ちで受け止めれば良いか、分からなかった。


「6月に入っても、神代ひとみと神代の謎は解けないなぁ」


 全く……。これだけに構ってばかりも居られないのだが。僕の所、いや駄弁り部には多くの悩みやら相談が多かったんだそうだ。まぁ、それらは他の人達に任せたりしているのだけれども。それなりに悩みもこなしているので経験をこなすつもりでやって貰っているので、嬉しいと言えば嬉しいのだけれども。それ以上に神代の事に関しては、ちょっと僕の方でなんとかすべきだろう。


 この件に関してはもう少し調べて置く事にしておこう。


◇6月3日◇

 新入部員、波里万里について話しておこう。人助けが趣味だと話していた彼だが、その本質が人助けでは無い事は何となくではあるが分かっていた。僕からしてみれば、彼の本質は人助けでは無く、人から褒められる自分自身である。要するに、彼は人助けを直接的に嬉しがっている訳では無くて、本当は褒められる自分自身に酔っているだけだ。


「それがお前の精神状態であり、本質だ」


「う、嘘だ……。そんな俗的な事だなんて……」


 万里は驚いているようだが、こちらからしてみれば当然の反応だ。朝比奈風華を馬鹿にしていた彼が、本質的には自分の方がけがれているのだから。


 これを機に、ちょっとはまともな方になってくれると嬉しい限りである。

 パッセロさんより、降矢みるくと降矢くるみを名前だけお借りしました。

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