問題です。満点以外は許しません。
100%完璧な魔法と言うものは、神が行わない限りありえない。
魔術と言うものは長期にわたって掛け続けていると歪が出て自壊する。
封印魔法もそれは同じだ。
だからあらかじめ歪を作っておく。
封印魔法の場合は解除方法がこれに当たる。
バチルダスが極わずかの間でも現実世界に現れ、解除ミッションを受け付けるのもさらに封印を継続するための儀式である。
だから封印ミッションは完遂できないように造ってある。
バチルダス開放ミッション発動条件
バチルダスを訪問した旅人がバチルダスの通貨で入国税を支払う。
・・遥か昔の小国の通貨など誰が持っているんだ。
・・永遠の寿命を持つ竜にこの常識は通用しなかった。
発動条件が満たされたならば封印の管理者は開放クエストを行わねばならない。
『これより第2クエスト【力】を行います。代表者一名選定します。』
ネストリアス爺さんの周りを青いエフェクトが包み、町のはずれにある闘技場に転移させた。
『これから、あなた自身と戦っていただきます。勝利してください。』
管理者は竜の秘宝である装備が再現できなかった。
だから、ただの人であり、普通の装備を身につけているネストリアスを選んだ。
俺達が客席で見守る中、二人の爺さんが身構えた。
「爺さんなら最初はてこずるだろうけど、余裕で勝てるさ。」
シェリーの手を握り締めていたリリエルがこちらを向いて微笑んだ。
うん、爺さんとこぶしを交わした俺にはわかる。
あの爺さん真性の・・・・・・・バトラーだ。
二人の剣も防具もすでにボロボロになっている。
片方は無表情で淡々と技を繰り出している、そしてもう一方は、楽しそうだ。
お互いの剣がすっ飛び拳で殴り合いを始めた。
やがて片方が押され始めて、決着がついた。
『第2クエスト【力】が達成されました。』
俺達は元の場所に戻された。
「いやぁ久しぶりに師匠に稽古をつけてもらったみたいで楽しかったぞ。」
自分を超えるために自分と戦わせると言うのは結構よくある修行だったりして、この爺さん今も発展途上中だったりするんだよなぁ。
火事場のバカ力とかじゃないぞ、ちょっとはあると思うけどな。
『これより第3クエスト【知恵】を行います。代表者一名はそちらで選定してください。』
俺達はお互いに顔を見合わせ、最終的にみんなの視線が集まったシェリーが進み出た。
・・・
簡単な3つの問題がクリアされると、
『これより第4クエスト【知恵】を行います。代表者一名選定します。』
おぃ
上位竜達は難問奇問を正答し続け、俺の番になった。
『これより最後のクエスト【知恵】を行います。代表者一名選定します。』
最後の二人の内、俺が選ばれた。
全く聞いたことが無い言語によってされる質問に、おれは自分でも理解できない言葉で答えていく。
原始の書で書き加えられた紋章が光っている。
そうか、本の紋章は誰かに読んでもらわなければ発動できなかったのか。
『最後の問題です。原始の書で出される問題は【*************】【**************】【*****************】ですが、回答をどうぞ。』
おぃ何でピーが入るんだ?
俺はそれに正答した。
『全てのクエストが達成されました。報酬をお選びください』
最後に残ったリリエルの前に、報酬が並べられた。
1の報酬 力 あふれ出る力が魔力のないものにまで伝わってくる武器と防具
2の報酬 知恵 同じく魔道書
3の報酬 生命 永遠の若さを保つことの出来るポーションの入った瓶
4の報酬 自由 なにもない
リリエルは迷わず、4の自由を選んだ。
時計のオブジェが砕け散り、地の底から怪しい声が響いてくる。
『お前達を自由にすることは出来ない。』
俺は出現しようとしたものに、つがえていた矢を放った。




