爺さんのクラスデビュー?
授業の開始5分前には全員そろっている。
静かなはずのその時間がなんとなくざわついているのは、抜き身のグレートソードを床に突き立てたフル武装の爺さんのせいだ。
「おいクリス、あの邪魔なじいさん誰のガードなんだ?」
ガードが付くような人物は一般クラスには普通入らない。
「わからない。でもあれほどの人をガードに付けられるってすごいことだと思うよ。先生が来ればたぶん邪魔にならなくなるよ。」
「そうかな。」
「そうさ。」
シェリル先生が入ってきた。
この学院で学ぶ生徒は家名を背負っているし、学んだことがそのまま自分の生死に繋がるから、真剣さも規律も半端じゃない。ビシッと起立して互いに一礼する。
「そこの護衛の方、気配を消してください。邪魔です。」
先生の一言で、暑苦しい爺さんの存在が消えた。
授業はいつものように終わり僕は通路へ出ようとした
ら いきなり爺さんのグレートソードが僕に向かって無気配のまま振られた。
僕は髪の毛一筋の隙間を残して止められた剣の下をそのまま通り抜けた。
こわかった~。
だってシェリーがものすごい殺気を放つんだもの。
もちろん殺気を向けた相手は僕です。
もう危険なことはしませんです。許して。
クラスの7人ほどが自分の武器に手をかけていた。
中級なのは魔法だけであって、それ以外は上級以上も結構いるんだ。
次の日から爺さんは外で待つようになった。




