No.97:ボロボロの左腕
大場(肘が…。)
西口(翔真先輩の直球で芝田と勝負になるのか…?)
大場(なんでだ…。息をするのも苦しい…。体力なんかもう立つのも精一杯なくらい残ってない…。ここで…肘に変な感覚が…。)
ビュウ!!
ズバン!
《132km/h》
『ボール!!』
芝田(なんだよ…。もう見るからに限界じゃねえか…。あいつ…。)
大場(身体もボロボロ…。………。意識が…遠のく…。)
ビュウッ!!!!!!
芝田(キミとはもっといい勝負ができると思っていただけに、残念だ。)
(勝つのは猪子石だぜ!!!!!!!!)
スカーーッッッン!!!!!
『痛烈な打球!!!!!レフト藤武の前!!!!!!三塁ランナーが還って12-11!!!!!!!!!!!二塁ランナーは三塁ベースを回ったところでストップ!!!!!』
芝田『ちっ。打球が強すぎたか。』
西口(1点差で…ツーアウト満塁…。ここで打席に…コイツかよ…。)
『4番、キャッチャー、渡辺くん。』
渡辺『おしゃあ!!!!!みんな任せろ!!!!!!!!!』
大場(無理だ…。俺じゃコイツを抑えられない…。)
西口(もう守備のタイムは取れない。俺が行くしかないか。)
『タイム、お願いします。』