No.82:強豪の大黒柱としての意地
小木曽『背負ってきたものがそもそも違うんだよ…。邦南とは…。』
(甲子園出場、そして全国制覇を期待される日々…。そしてエースでキャプテンという一人二役としての重圧。…親やOBからの資金投資。学校全体の野球部へのムード。期待。おまえらにこの重みがわかるか?わからないよ。そーゆー雰囲気じゃないだろ。所詮愛知の公立校なんて。だけど俺達には感じられる。それが力なんだ。)
『その力がこーゆー土壇場で、頼れる大きな存在になってくれるんだ!!!!!!だから負けねえ!!!!!!!!!!!!』
カキーン!!!!!!!!!!!
大場『なに!?』
西口『アウトロー一杯のストレートを!?』
『痛烈な打球だ!!!!!!!!!センターの前!!!!!!!!センター慶野は猛チャージ!!!!!!!!』
慶野『絶対に二人目は還させない!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
伊藤(いとう:三塁ランナーコーチャー)
『行け!!!!!!!!!!行け!!!!!!!!!!!ブッチギレ!!!!!!!!!!!』
『二塁ランナー井上は三塁も蹴った!!!!!!!!!!打ってからのスタートが早いぞ!!!!!!!!!しかしセンターの慶野もバックホーム!!!!!!!!!ファーストの氷室が中継にはいる!!!!!!!!!』
氷室『さあここまで伸ばせ!!!!!!!!!』
慶野『おうよ!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『素晴らしい返球が帰ってきたぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!』
西口『ノー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
氷室『あいよ!!!!!』
『氷室はスルーした!!!!!!さあ本塁クロスプレーだ!!!!!!!』
井上『うりゃああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!』
西口『くりゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガガシーン!!!!!!!!!!!!
『セーフ!!!!!!!セーーフ!!!!!!!!!!!』
『『『同点!!!!!!!!!!!同点!!!!!!!!!!!!!同点だ!!!!!!!!!!!!!!!ここにきて猪子石高校3点ビハインドを追い付いてきた!!!!!!!!!!!!エースでキャプテンの小木曽が初球のアウトローへの148km/h直球をセンターへ鋭く弾き返し、二塁ランナー井上の好スタートもあり一気に二人生還!!!!!!!!これで3-3!!!!!!!!!!!』』』
西口『タイム、お願いします。』
『タイム!!!!』
『3番、サード、芝田くん。』
野中『慶野の動きも完璧と言っていいほどだったんだけどな。』
川越『あれは打った小木曽も褒めるべきだが、二塁ランナーの井上も褒めるべきだな。』
野中『氷室がうまくカットに入ったお陰でまだワンナウト一二塁だ。』
川越『だがここからクリーンナップ…。』
西口『ここで切りましょう!!!!何としても!!!!!!!』
大場『バカ。まだワンナウトだ。ゲッツーで終わらせたい気持ちもわかるがゆっくり一つずつだ。扇の要のお前が焦ってどうする。ここで必要なのは冷静さを欠かないことだ。』
島谷倫『よし。気合い入れていこうぜ!!』
松坂『うぇーい!!!!!!』
氷室『うぇーい!!!!!!』
小宮(伝令)『翔真先輩。僕の分まで頼みますよ。』
島谷倫『よし。じゃあみんないくぞ!!』
『『『ワン・ツー・スリー!!!!!!!!』』』
『『『『EMOTION!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』』』
芝田『やっと普段の状況でバッターボックスに立てるぜ。』
『プレイ!!!!!!!』
芝田『いくぞ!!』
大場『おしゃあああ!!!!!』
『『『いざ!勝負!!!!!!』』』