No.74:容赦ナシの直球勝負
『さあ初回いきなりワンナウトランナー一三塁で非常に勝負強い4番の渡辺!』
大場(ここでカズキ(渡辺一紀)か…。ちとやっかいだな。)
渡辺『まさかお前が準決勝まで来るとはな。正直なところ、驚いてるら。』
西口(知り合いか…?)
渡辺『やっぱ昔とかわんねえな。顔つきも。序盤の荒れ具合もな。』
大場(無視だ。コイツと会話をしたら厄介なことになる。)
渡辺『は…?シカト?まあ別にいいよ。昔と変わらねえってことは、昔と同じってことだ。つまり翔真は高校野球でも課題を克服できていない。弱いな。所詮こんなクズチームじゃ仕方ないわな。』
西口(く。好き勝手言いやがって。マナーを知れマナーを。)
大場『今なんつった?』
ズバン!
『ボール!!!!』
西口(なんだ…?今のボールは他の球よりも球威が明らかに違った…?)
渡辺『もう一回言ってやるよ。クズチームのエースさんよ。』
大場『…。……。』
渡辺『どうした?早く投げろ。』
大場『『『ぶっ殺す!!!!!!』』』
小木曽『お、おい!』
日根野谷『大くん走って!!』
『ふ、振りかぶったぁーっ!?』
渡辺『おいおい気が狂っちま…』
ドガーーーーッッッッッーーッン!!!!!!!
渡辺『え…。』
『白球…は…?』
『ス、ス、ストライーク!!』
《 149km/h 》
西口(くうーっ!はえー!手痛いわぁー。)
川越『今日はいつもと違うな。』
野中『ああ。今の1球を見る限り。』
川越『今日の大場、こりゃスカウトも黙ってないようなピッチングをするかもな。』
野中『ああ。』
渡辺『ちょっとまて…。ヤスの球を毎日受けてるこの俺が…』
ズバーーーーーッッッッッーッン!!!!
《 148km/h 》
『ストライク!!ツー!!』
渡辺『ボールが…見えねえ…。』
ドズバーーーーーッッッッッーッン!!!!
《 149km/h 》
『邦南高校のエース、2年生左腕の大場翔真、なんとなんと自己最速タイの149km/hで猪子石の主砲渡辺を見逃し三振に斬って捕った!!』
大場『邦南を馬鹿にするやつは誰であろうと容赦はしない!!!!!!!』
『それがたとえ、過去の最高の友達だとしても!!!!!!!!』