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No.69:MAX149km/hの豪速球

榊原『最後のボール、さっきよりも速くなったよな？どんな感じだった？』

岸『悪い…俺、最後のボール、見えなかったわ…。』

榊原『え？』

『８番、ショート、榊原くん。』

岸『と、とにかく頑張れ…。』

榊原(どうしたんだ。岸のやつ。あんな顔して。)

初球…

ビュルッルッ！

ドバン！

『ストライク！ワン！』

榊原『え…』

ビュッ!!

ゴウッ！

ドガン！

『ストライク！ツー！』

『さあ２球で簡単に追い込んだ!!バッターの榊原、まだバットを振っていないがこの球速にあと１球で合わせられるのか？』

榊原『おい…こんなの有りかよ!?』

大場がボールをリリースする。

ビュルルっ!!

(ボールが…マジで見えねえ…。)

ズバーーーーッッッーッッーンッ!!

『ストライク!!!!!!バッターアウト!!!!!!』

『３球連続渾身のストレートで榊原を見逃し三振に斬って取った!!!!!!これでツーアウト!!!!邦南高校背番号１の大場、流れを断ち切ろうと言わんばかりの豪速球、ＭＡＸ149km/hのボールで２連続奪三振!!!!!!!』

『９番、セカンド、小山くんに代わりまして、代打、青山くん。』

西口(やっべー。めちゃくちゃはえーな…。)

…

『ストライク!!バッターアウト!!チェンジ!!!』

野中『おいおい…ホントかよ…。』

川越『ああ…。あとは邦南が３イニングで４点以上取れればってところだな。』

小宮『ノーアウトフルベースの大ピンチをしのいだ。流れは完全にこっち向きだ。』

『７回裏、邦南高校の攻撃は、４番、キャッチャー、西口くん。』

西口(この回確実に複数点は取りたい。だったら…先輩達(うしろ)に繋ぐしかねえよな!!!)