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No.51:お前の不調は俺らがカバーする!


『3番、センター、朴昌龍(パクチャンヨン)くん。』


西口(まだ一点とられただけ、焦る場面じゃない。だけどここでこいつらクリーンナップトリオか…。上社西はノーシードだがこいつら韓国人の三つ子で5試合で51打点だ…。)


大場(攻めよう。)


西口(しまだ初回だけど厳しいコースにいくぞ。)



大場(韓国人3人全員右打者。俺は左打者より右打者の方が得意だ。そのぶんラッキーだが…。…ひとつ問題がある。…。今日は明らかに調子が悪い…。構えたところにいく保証は全くない…。)



キャッチャーの西口が右打者の朴昌龍のインコースに構える。


ピッチャーの大場はふーっと息をはいた。



投球モーションに入る。



大場『思ったところに行きやがれ!!!!』




朴昌龍(!!!!!!!)


(スバン!)



西口(くそっ。初球でストライクがほしかった…。)


ボールは高めに浮いた。


『ボール!!』




西口(いつもの大場さんなら初球からこんなボールはまずない。小宮もまだ投げられない。今日も大場さんに頑張ってもらうしかないけど…。)



大場がまたセットポジションに入る。


大場『ふうっ。落ち着け。落ち着けよ。調子悪いからってなんだってんだ。』



大場(下半身を意識して、あと大事なのは…)


(腕を思いっきり。振りきることだ!)



『ランナー走った!!』


『おっとここで二塁ランナー岩見くん!スタートを切った!!!!!』



(バシーッン!)


大場のボールはインローにキマった。)


『ストライク!』


西口(ランナーのキミは意表をついたかもしれないけどね。)



西口が三塁へスローイングをする。




ビュッ!!



(パン!)


『タッチはどうだ!?』



『アウト!!!!!!!!』




『アウトだ!!キャッチャー西口がこの場面では考えもしなかった三盗を刺しました!!』


西口『そんなこと想定内だよ。』




大場『ナイス西口!!』


西口『大場さんが調子悪いぶんは俺らでカバーします!!だから大場さんは一人で野球しないでくださいね!』


大場『おう!頼んだぜ!』


松坂『翔真!頼りないかもしれないけどさ、いざとなったら頼ってくれよ?』


副島『ああ!どんな打球きたって絶対体で止めてやるよ!』


島谷倫『そうだぞ!打たせてとらないと俺らもつまんねえだろ!もっと楽にいこうぜ!』


大場『ああ!ありがとう!お前ら!今日は甘いボールも多くなってお前らの仕事が増えるかもしれないけど、頼むぜ!』


『おう!そうじゃなきゃ楽しくねえよ!』


大場(このチーム…去年とは比べ物にならないな。去年だったらこの場面で俺に話しかけてくれるやつなんていないだろう。みんな進化してる。だけど俺がここで自己満足してたらダメだ。みんな…)


大場『絶対勝つぞ!!!!!!!』



『よっしゃぁ!』







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