No.381+α:番外編~新たなる夢、あゆみ~
お久し振りです。番外編やってみました。
【S・9、5人がドラフト1位!!計8人が上位指名!!】
鬼頭『キャプテンが大阪、ドラゴンが札幌、頭也が北九州、破刃が神奈川、サクが東京でそれぞれドラ1か。』
副島『水仙が名古屋、鳴島剣刃も大阪でドラ2、霞が広島のドラ3。青馬も埼玉のドラ1。』
鬼頭『悔しいけど、置いてかれちまったわ。』
副島『お前はお前なりの道歩んでけばいいだろ。慶光大のスポ薦発表はいつだっけ?』
鬼頭『あとだいたい2週間後。』
副島『ま、お前の学力と甲子園での実績、人気があればたとえ怪我持ちでも受かるだろ。』
鬼頭『お前はどこ志望だっけ?』
副島『俺は明志社大いくつもり。野球も関西学生リーグでレベル高いし。』
鬼頭『お前なら頑張ればレギュラー取れるだろ。頑張ればな。』
副島『お前もその怪我治せよ。神宮で戦えるといいな。』
鬼頭『ま、チームが神宮行けても俺はそんとき試合に出てるかわからんね。』
副島『弱気だな。おいおい。』
鬼頭『しゃーねぇだろ。こればっかは。』
副島『確かにな…。あっ暇だったら野球部遊びに行かね?』
鬼頭『拒否。』
副島『なんでだよ?』
鬼頭『いや、推薦落ちてたら一般受験しないといけねえしこの時期進路不明にしながら部活に油売るのは気持ち悪い。』
副島『痛いところつくなお前。』
鬼頭『ははは。』
副島『リハビリはどうだ?』
鬼頭『俺は医者から1年間は完全ノースローかかってるし、その後も回復してるかはわからん。どの道肘は治らないことは前から分かってたし、復帰できてもマウンドは無理くせえかな。』
副島『ならバッターか?』
鬼頭『まぁな。つっても復帰に時間かかり過ぎてモチベーションの維持が大変だよ。高校野球には甲子園って小さい頃からのでっかい憧れあったけど、俺は神宮に魅力はぶっちゃけ感じられない。』
副島『あの景色見ちゃったらな。そうなるのもおかしくないな。』
鬼頭『今までのどんな夏よりも長くて、そんで内容もすっげえ濃かったあの夏が終わって普通の高校生の世界にまた戻ってきての改めて、』
『甲子園の景色以上のものはねえ。現状はな。でも、もしかしたらもっとすげえ景色見れる場所あるかもしれねえ。』
副島『おっ。』
鬼頭『俺はプロを目指す。バッターでな。』
副島『ハハハ!おっきく出たな!やっぱお前はそうじゃなくちゃな!』
鬼頭『ピッチャーは1球で奇跡を起こせない。でもバッターは一振りで奇跡を起こせる。そう考えたら悪くねえってな。』
副島『お互い頑張ろうな。野球。』
鬼頭『よし、一丁、野球部顔出しに行くか!』
副島『結局行くんかよ!』
鬼頭『早くしろ!先行ってんぞ!』
副島『ちょ、待てよ!!』
(ったくアイツは………。)
(でも、アイツはアイツなりにまた新たな夢持って歩み始めてる。)
『おーい!早く早く!ほんとに先行くぞー!』
(俺も、負けてられねえな。)
『待てよ!!』
『やーだねっ!』
『お先に失礼!』
『あっ!おい!俺が怪我で全力で走れないの知ってて!』
『俺は先に行ってるから早く来いよ!』
『おい充!セコいぞ!!アンフェアだアンフェア!全力禁止!』
『ハッハッハッ!!』
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