No.344:小宮哲都 魂のピッチング
《初球いきなりインコースへのストレートでワンストライク!!!南條は手が出ず!!》
南條(コンチクショー。こっちだって1日1500本素振りしてきたんだよ…。)
西口(次はこれ。決めろよ。)
《キャッチャー西口はまたインコースに構えた!!!》
小宮(絶対に打たせない!!!!)
ビュゴォォォォォォッッッ!!!!
南條(サイドスローか…。)
“!?!?!?!?”
カァァァクゥゥッッッッ!!!!!!
南條(な…。)
『ストライクツー!!!!』
《これもストライク!!!!!サイドスローでバッターに当たる軌道から曲げてストライクを取ってきました小宮哲都!!!!これが伝家の宝刀ライジングスライダー!!!!!》
南條(わかってんだよ!こんだけ内角攻めて最後は外角のストレートだろ!!!!)
ビュゴォォォォォォッッッ!!!!
南條(やっぱりな!!!!)
西口(残念ながら俺のが一枚上手だよ。)
南條(チェンジアップ…。)
ズバァァァァーーーッンッッ!!!!!
《空振りの三振っっ!!!!普通右投手は右打者にチェンジアップは使いにくいんですが自信満々に最後は決めてきました小宮哲都!!!!!》
西口(哲都の場合元々中学まではこのサークルチェンジがウイニングショットだった。右左関係なく通用する精度なんですよ。)
《5番南條はこれで今日の試合ショートゴロダブルプレー、セカンドフライ、サードゴロダブルプレー、空振り三振となりました!!》
南條(…。情けねえ…。)
南條『頼んだぞ…。テラ。』
寺原『はい。』
《ワンナウト満塁が5番南條空振り三振でツーアウト満塁!!!!打席には6番センター、2年生の寺原!!!!!》
ズバァァァァーーーッンッッ!!!!!
《初球はサイドスローから外角低め一杯を攻めて見事にストライク!!!!!!》
ビュゴォォォォォォッッッ!!!!
寺原(今度はオーバーハンド。外角!!!!)
スッッッッッ
ブンッッッッッ!!!!!!
《2球目の外角低めへのチェンジアップを空振りで一気にツーストライク!!!!!》
寺原(くっそ…。なんだこの1年…。ヤバくレベル高いじゃねぇか…。)
小宮(打てるもんなら)
“打ってみろ。”
ズッバァァァーーーッッーーーッンッ!!!!
寺原(くっ…。)
『ストライーク!!!!バッターアウト!!!!!』
『『『ウオォォォオオオォォオォォオォ!!!!』』』
小宮『ッシャアアアアアアッッッ!!!!』
《吠えた小宮哲都!!!!!ワンナウトフルベースの大ピンチで5番南條、6番寺原を連続奪三振!!!!!!クールな1年生が最後は思わず闘志溢れんばかりのピッチング!!!!!》
ついに甲子園も決勝ですね。リアルも。