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No.343:ラーメン小五郎

《邦南高校、ここでこの試合2度目の伝令です。背番号10の木村が監督の指示を伝えにいきます。》








木村『あのさ、』


小宮『?』

西口『?』

鬼頭『ん?』

松坂『どうした?』

大場『??』








木村『ラーメン小五郎(こごろう)に濃厚味噌ラーメンが新しく出たってホント?』



小宮『…?』

大場『???????』

鬼頭『はい?』

西口『???』

松坂『お前なに言ってんだ!?てきとーな事言うんじゃねえぞ!?監督の指示は!?』



木村『いや、監督が話題はなんでもいいからとりあえず行ってこいって。』


鬼頭『()が欲しかったんだな。なるほど。』

小宮『なるほど納得。』


大場『でもなんでよりによってラーメン小五郎なんですか(笑)』


松坂『腹減っちまったのかキムタロ。』


木村『いやー甲子園の土みてたらふと濃厚味噌ラーメンの噂思い出しちゃってよ。』


鬼頭『濃厚味噌ラーメンか。さすがは名古屋。不味そうだ。』


松坂『味噌ラーメンっつっても味噌煮込みうどんみたいな赤味噌じゃねえぞ?』


鬼頭『へー。名古屋で味噌って言ったらあのクソみたいに味濃い味噌じゃねーの?まじ不味いよなあの赤味噌。』


島谷倫『お前味噌ラーメン食ったことある?名古屋関係なく味噌ラーメンは味噌ラーメンだろ。』


松坂『大体赤味噌も俺ら名古屋人にとっちゃお袋の味みたいなもんだしお馴染みで美味しいよな。』


鬼頭『なにお前らそんなにラーメン好きなの?』


松坂『俺のからだ8割はラーメンで出来てるぜ?』

鬼頭『なら今すぐ離れろ近寄るな。』


西口『博行先輩ラーメン嫌いなんですか?』


鬼頭『めっちゃ嫌い。ラーメン見てると腹が立つ。』


島谷倫『何があったんだよ(笑)』


松坂『グヴァァーー!!ラーメン星人だぞぉぉ!!グヴァァーー!!グヴァァーー!!』

鬼頭『失せろ。』




木村『んじゃ、俺の役目はここで終わり!今日南條は完璧に抑えてるし気にせず向かってけよ小宮!』


西口『リードは俺に任せろ。』

大場『最強のファーストがいるからな。』

鬼頭『セカンドも健在っす。』

島谷倫『ショートは俺の庭。』

松坂『グヴァァーー!!』


小宮『よし!サード以外に打たせていきます!』


松坂『なんでやねんっ!』

島谷倫『ハハハハハ!!』

大場『楽にな!哲都!』


小宮『はいっ!』








《伝令でなにを話していたのかは分かりませんが、とにかく笑顔です!邦南高校ナイン!!ピンチの場面でもまったく動じている様子はありません!!》



西口(こい!哲都!)






小宮(オーケー。)








《ワンナウトフルベースから南條への初球、投げるっ!!!!》














ズッバァァァーーーーーッッーーーッンッ!!







南條(…。くっ…。)





【145km/h】









『ストライク!!!!』






“““ウォォォォォォ!!!!!”””






《初球は内角ギリギリ一杯への渾身のストレート!!!1年生ですが初球いきなり145キロを計測!!場内も思わずウォーッとどよめくこの度胸!!》











活動報告更新しました。

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