No.342:小宮vs青龍寺~勝負は一瞬で~
《7回表、1点リードの啓稜学院の攻撃、ワンナウトランナー一二塁で打席には4番、青龍寺!!!対するマウンドには1年生小宮!!!》
赤嶋『投手として1番難しいのはその立ち上がりだ。ましてやイニング途中のピンチの場面。』
水仙『そんでもって打席にはドラゴン。小宮は最大の山場がいきなり来た。』
霞『野球は一人じゃできないよ。みんなで守る。その気持ちは忘れてほしくないね。』
小宮(ゴロを打たせてダブルプレイも狙いたい。)
西口(ゲッツーも取りたいがそれより今大事なのはどうワンストライクをとるか。)
小宮(だよね。欲張っちゃいけない。まず、ひとつ。)
西口(初見でライジングスライダーを打てるバッターなんてまずいない。)
小宮(オッケー。)
《小宮が青龍寺に第1球、投げる!!!!!!》
ビュゴォォォーーーゥゥッッッーーーッ!!!
カァァクゥゥゥッッッ!!!!!
西口(よし!ナイスボー)
“““!!!!!!!!!!!”””
カキィィィーーーーーッッーーーンッッ!!!!
“嘘だろ!?!?!?”
《ピッチャー強襲!!!!!!!》
《弾いた!!!!!!》
小宮『はっ!』
《弾いたコースがいい!!!ショート島谷倫暁がようやく捕球しますがこれは内野安打!!!!》
西口『なんだ今の打球速度はよ…。』
小宮『打球が速すぎて…見えなかった…。』
西口(なんで初球から哲都のライジングスライダーをジャストミート出来るんだよ…。)
小宮『これが…至高の9人組の最強のポテンシャル…。』
《青龍寺のピッチャー強襲の内野安打でワンナウト満塁とチャンス拡大!!!!ここで打席には今日の試合サッパリの南條が入ります!!!》
南條 由毅哉 本日の打撃成績
1:遊併殺
2:二飛
3:三併殺
桜沢『なあ頭也?』
赤嶋『あ?』
桜沢『今、ドラゴン、自分で決めに行かず、センター中心に繋ぐバッティングしたよな?』
赤嶋『…んなこと言わなくてもわかんだろ。』
《邦南高校、ここで今日の試合2回目の伝令です。背番号10の木村が監督の指示を伝えにいきます。》