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No.341:限界

『3番、キャッチャー、棟方くん。』






《2番中川の打球は味方の攻守に助けられたとはいえ、ここで啓稜学院自慢の超強力クリーンナップの登場です!!!!》








西口(高めは禁物ですよ。でも、フォアボールもダメです。)


大場(わかってるって。)





ビュゴォォォーーーゥゥッッッーーーッ!!!





西口(!!!)



大場(あっ!!!)




ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!






【138km/h】






『ボール!!!』





西口(内角の直球を要求したのに…逆球…。)


大場(初球ストライクが欲しかったな…。)




西口(ストレートは球速以上の質は確かにある…。だけど、やっぱ疲れからか、コントロールが微妙…。)




ビュゴォォォーーーゥゥッッッーーーッ!!!





西口(ストライクを取る制球重視の下村フォークで!!!)





カァァクゥゥゥッッッ!!!!!






西口(っ!!!)





ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!






《2球目のフォークはさすがに早くバウンドし過ぎました!!!これは打者も簡単に見逃すことができるか!?カウントはツーボール!!!》





西口(変化球は低め、っつー意識は大事なんだけど低すぎる…。細かいコントロールがもうないのか…?)





大場(カウント悪くしちまったよ…。)


西口(フォアボールはどうしても避けたいが、フォアボールを嫌ってストライクを取りに行って痛打されるのも避けたい…。)




大場(こーゆー時こそ攻めるぞ西口。)


西口(了解です。もう一丁内角攻めてみましょう。)






《カウントツーボールからの3球目!!!!!》







ビュゴォォォーーーゥゥッ!!!






大場(なっ!?)


西口(!!!)





ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!





《3球目も大きく外れてボール!!!!インコースをキャッチャー西口は要求しましたが外角の高めの完全な逆球でスリーボール!!!!》




大場(あっれー。おかしいぜ…。なんかこの回からボールが全然思ったところに行ってくれねえ…。)




西口(ボールが高いです!!!自分のフォームをしっかり意識してミットめがけて投げてください!!!!)







ビュゴォォォーーーゥゥッッッーーーッ!!!








ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!









西口(…。)

大場(くっ…。)











《フォアボール!!!!なんとここでストレートのフォアボールを出してしまいました!!!!ワンナウト一二塁!!!!》






西口(最後もストレートの抑えが利かなくなって球が浮いた。監督はストレートの高さが継投のタイミングの基準って言ってたけど…。)





大場(俺はまだいける…。まだここでマウンドを降りるわけにはいかねえ…。)






西口『!!!』







《ここで邦南高校、片野監督が出てきました!!!!!!》








大場(交代、……か…。)





西口(次は哲都か、それとも博行先輩か…。)











『邦南高校、ピッチャー、大場くんに代わりまして、小宮くん。ピッチャー小宮くん。』




守備位置の変更_______


大場:1→3

小宮:6→1

島谷倫:5→6

松坂:7→5

氷室:3→9

副島:9→7









《邦南高校、ピッチャーを含め6人のシフトを変更してきました!!!!ピッチャーはここまで力投してきた大場に代えて3回戦の美鶴学舎戦で9回ツーアウトまでパーフェクトピッチングをしたスーパー1年生、小宮哲都がマウンドです!!!小宮は今年の夏、県大会から未だに得点を許していません!!!》





大場(強がりもここまでか。)


小宮『絶対抑えます。翔真先輩の分も。』



大場『ふっ。なんだそれ。今まで俺が抑えられなかったみたいじゃねえか。』


小宮『違いますよ。この回の話です。限界なんてとっくに越えてんのに我慢しすぎなんですよ。相変わらず先輩はスゴいです。その意地の投球を無駄にしないためにも、しっかり抑えます。』


西口『ナイピッチでしたよ。先輩。底力ヤバすぎです。』


島谷倫『お疲れさま。』


松坂『イケメンだったぜ。俺ほどではないがな。』


大場『ちょ、ベンチに下がるわけじゃ無いですからね!?ちゃんと一塁手としてまだ残りますからサヨナラバイバイみたいなこと言わないでください!』


鬼頭『頼むぜ。哲都。先頭からいきなりドラゴンだけどお前ならいける。本気見せたれ。』


小宮『はい!守備の皆さんを信じて勝負したいと思います。』











大場(だっせえな。俺。これで限界だなんてよ…。投げきりたかったよ。)







“体力足りてねーわ。この試合勝って帰ってさっさと走り込みだ。”







『改めまして、7回の表、啓稜学院の攻撃は、4番、ピッチャー、青龍寺くん。』






《この回、先頭の氷の内野安打、ワンナウト後、3番の棟方にストレートのフォアボールを与えたところで邦南高校が投手交代。大場に代えて1年生の小宮哲都をリリーフとして送ってきました。そして打席にはいきなり4番、青龍寺が入ります!!!!》









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