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336/382

No.336:シャープなバッティング

『6回の裏、邦南高校の攻撃は、1番、ショート、小宮くん。』









川越『何度もピンチを切り抜けてきた。そして打順は1番から。』


野中『この回で…なんとしてでも1点は取りたいな…。少しでも点を取って終盤戦に臨みたい。』









小宮(いくら青龍寺が球種豊富だと言っても、それを生かすのはストレート。いろんな球種をたくさん持っているが、1番多いのはやはりストレート。実に投球の40%以上はストレートだ。でも、これで3順目。前の2打席で感じたのは…青龍寺の場合、球種ではなくコースを絞った方が良策だ。決め球以外では球種を絞るより、コースを絞った方がいい。 )







ビュゥゥゥッッーーーッーーッッ!!!










小宮(まずは初球、球種ではなくコースを!!外角に絞る!!!)









ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!









《初球、アウトコースへのフォークを空振り!!!前の打席から初球を積極的に打ちにいきます!1年生の小宮哲都!!!!》








棟方(外角に張ったか…。なるほど対応が早い。)







小宮(右投手は案外左打者のインコースは初球から突いてくることが多い。でもいまはアウトコースの変化球。外角を中心に攻めてくることは間違いないはず。)






棟方(お前が張ってんのはコースだろ?確認させてもらうぜ?)







ビュゥゥゥッッーーーッーーッッ!!!






小宮(よし!狙い通り今度もアウトコース!!!!)






ピクッ





ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!








【150km/h】







『ボール!!!!』








棟方(やはり外角の反応がいいな。これは外角狙いか。)








小宮(外2球続けてきた。今度は内か…?)








(いや!そう狙いをコロコロ変えてちゃ打てないパターンだ!!!外角に絞る!!!)







ビュゥゥゥッッーーーッーーッッ!!!







カァァァクゥゥッッッッ!!!







小宮(くっ!逃げていくシンカーか!!でも、)











(少し甘い!!!!)







棟方(まずい!!コースがやや中途半端だ!!!)







小宮(いける!!!)










カキィーーーッンッ!!







小宮(くうーっ!)










《これは打ち上ましたがスタンドに入ります。ファールです。》






棟方(少しヒヤッとする球だったが、小宮が打ち損じてくれた。翔冴もやはり時々甘い球は投げてしまうが打者も打者だ。双方ともに完璧ではない。ミスもあるのが野球。)





小宮(あっちゃー。いまの打ち損じは勿体無いな。)



棟方(スイングが大きくなっている。いわゆる大振りだな。小宮。)






(心置き無くインコースを攻めさせてもらうよ。その大振りでは決して対応できない。翔冴のインコースへのストレート。)






赤嶋(この感じだとインコースにズバッと決めちゃうのが1番早いな。小宮は自分のスイングに気づいているのか?)







小宮『タ、タイム!!』




《ここで一度小宮が打席を外します。》





小宮(全然ダメだ。1打席、一振りが雑になってる。パワーベースボールじゃ俺達は勝てないんだ。)




“さっきの回の啓稜のように、シャープに、最短距離でバットに当てる。バットに当てなきゃなにも起こんない。”









ビュゥゥゥッッーーーッーーッッ!!!!






棟方(インコースへのストレート!!これで空振り三振…、)







小宮(追い込まれたらストレート!!!!)






“最短距離で!!!!”









カキィィィーーーーッッーーンッ!!!









小宮(よし!!!)



棟方(対応したか…。少し侮った。悪りぃ、翔冴。俺のリードミスだ。)






《この回先頭の小宮がチーム3本目となるヒットを放ちノーアウトのランナー!!!ここで打席には先程ホームランを放っているキャプテンの副島!!!》










『2番、ライト、副島(そえじま)くん。』






大場『なるほどね。哲都。おまえのバッティング、参考にさせてもらうよ。』




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