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335/382

No.335:ネクストボールスクイズ

『9番、レフト、秋葉くん。』











西口(ワンナウト一三塁で打席には9番。秋葉はバントも非常に上手く、スクイズもある。そして我妻が典型的な短距離ヒッターだったのと違い、秋葉は長打も打てる中距離ヒッター。確実性こそやや我妻には劣るがその代わりバッティングスタイルが多様。ここはスクイズもあり得る。)





秋葉(とりあえずは打てのサイン。だが、変に待球すると追い込まれて不利だ。)








ズッッバァーーッッーーッン!!






『ボール!!』





西口(スクイズもある。ベンチの動き、そしてサインを見たあとの打者の反応は…?)








秋葉『…。』








西口(何か変わった…??いや、あくまでも俺の勘違いかもしれないが…何かほんの少しだけ秋葉の息遣いが変わったような…。)






(カウントは悪くなるが…外してみるか…。)










ビュゴォォォーーーゥゥッッッーーーッ!!!





西口(来い!スクイズ!!)








ズッッバァァーーーーーッッッーーンッ!!!









『ボールツー!!!』












西口(俺の勘違いか…。次のサインは…。)






(サインを出さなかった…?自由に打てってことか…。カウントも打者有利だしな…。ここはカウントを取るフォークでカウントを稼ぐ。)












《カウントツーボールから、第3球!!!!セットポジションから…》









島谷倫『走ったぁぁーーっっ!!!』






大場『!?!?』







西口(なに!?さっきのサインはネクストボールスクイズか!!!!!!)










《投げる!!!!!!!》






大場(西口!!!頼む!!!これはサイン違いのボールだが…)








“止めてくれ!!!!変化量最大の空振りを取る下村フォーク!!!”








ビュゴォォォーーーゥゥッッッーッ!!!!









西口(低い!!これはベース手前でワンバウンドする!!)











カァァァクゥゥッッッッ!!!!!!







西口(そーゆーことっすね!!!翔真先輩!!!!)










翔真(このワンバウンドはスクイズできねえはずだ!!!!!あとは西口…頼む止めてくれ!!!!!)










西口(これを止めなきゃ、キャッチャー失格だ!!!!!!)








秋葉(くっ!!リリースの瞬間の…あの一瞬だけで外して来やがった!!!!)













秋葉(くそ…。空…振…り…?)






岩崎(バントは空振り!!でも、)







(これを止められるキャッチャーなんてほぼいねえよ!!!得点は戴いた!!!)







西口(最後まで目を切るな!目を切るな!目を切るな!)









“絶対に止める!!!!!”


















ボンッ…!













《ワンバウンド止めた!!!ボールは…》








大場『西口…。』








《ベースのすぐ横!!!!!!》






岩崎(くっ…。勢いありすぎて戻れねえ…。)






『アウト!!!!!』








《スクイズを防いだ邦南バッテリー!!!!!!キャッチャー西口、あのワンバウンドを止めました!!!!》







西口『翔真先輩!!!ナイスボールです!!!スクイズだとわかった瞬間握りを深くして変化量を増やして、かつコースも変えれるなんてさすがですよ!!』



大場『バカヤロー。お前を信じたからこそ出来たんだよ。ナイスストップ。』



西口『はい!』










秋葉(スクイズ出来なかった俺の失態だ…。なんとしてでも三塁ランナーだけは…!)






赤嶋(今のはかなりでかいな。啓稜は普段スクイズなんか使わない。いつもとは違うスタイルで貪欲に1点をもぎ取ろうとしたが失敗した。これはただ1点取り逃がしただけじゃない。)






“攻め方を邦南によって変えざるを得なかった。そしてそれが失敗した、ってことだ

。”





赤嶋(これは流れが邦南か…?)










カキィーーーッンッ!!






《打ち上げた!!!これは打球に力がない!!!ライトの副島ががっちりキャッチしてスリーアウト!!!6回表の啓稜学院の攻撃、5回に続いて大チャンスを迎えましたが得点奪えず!!!3対1の2点リードのまま、6回の裏邦南高校の攻撃に移ります!!!》






実際ネクストボールスクイズしてくるチームとかたまにありますね。

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