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No.331:龍伝-chapter ELEVEN-

高校入学当初までとは違い、仲間と切磋琢磨して様々なことを乗り越えてきた青龍寺だが、一つだけ素直になれないことがあった。





幼馴染み達、特に南阪の元同僚たちに新しい自分を見せるのを躊躇う自分がいた。





実は照れ屋、これが青龍寺。













ピリリリリリリ!!





青龍寺『もしもし。』



『っ!?』





『進サン!』






『おーう久しぶりだな翔冴。今日は午前練って清原のオッサンが言ってたんだけどお前いま暇か?奢ってやるから飯いくぞ。』




『あいよ。どこ?』




『あーお前んちの近くの焼き肉屋の前な。』


『りょ。んじゃ今から行く。』










迫田『おっす!入るぞ!』


青龍寺『おう。』









青龍寺『大学、どうなんだ?』



迫田『うーん、キツいね。』



青龍寺『練習が?』



迫田『おう。大学はやっぱレベル高いわ。』


青龍寺『多摩中央大って東都リーグだっけか?』



迫田『そうそう。戦国東都ってな。今年4年生に沖縄の興北高校時代に甲子園春夏連覇してるエースの海袋って先輩が居てな。一応優勝候補筆頭かな。』



青龍寺『進サンも結構エース級じゃねえの?春5勝って聞いたぜ。』



迫田『まあ言っても一部リーグ下位の赤山学院と国学園ばっかに投げたから。同じくリーグ優勝候補の東南亜細亜大には海袋さんばっか投げてたし、まだ修行が足りませんわぁ。』



青龍寺『にしてもよく東都選んだな。六大学は?』


迫田『六大学より東都の方がレベル自体は高いからな。こっちのが自分を成長させてくれると思っただけ。』



青龍寺『そうか。プロ目指してんだろ?』



迫田『さぁどうかなー。社会人もやってみてえし今はもっともっと上手くなりたいって感じだ。4年後とかはあんま興味ないかな。今を生きてるぜ俺は。』



青龍寺『なんだそれ。』




迫田『ところでお前は最近どーなんだ?』




青龍寺『…それがよぉ』


















迫田『ダハハハハハ!!!まじウケるやん翔冴!!』



青龍寺『なんだてめー!笑うなっつってんだろ!』





迫田『幼馴染みに会うとプライドが邪魔して新しい自分が見せられないねぇ…。乙女か!!ダハハハハハ!!!』





青龍寺『うぜー。相変わらずうぜー。』






迫田『ま、無理に見せる必要もねえだろ。今は。』





青龍寺『…?』





迫田『甲子園に行って勝ち進めばよ、自然とそいつらはお前の試合観戦するだろ。そんときにプレーで見せてやればいいじゃねえか。俺は変わったってよ。』





青龍寺『プレーでか…。まあそれもあるんだけどチームとして普段の生活からきちんとしようってなっててだな…。』




迫田『そのチーム方針に素直に従うところがもうお前の成長だよな。ある種の。』




青龍寺『だま…』

迫田『はい照れた~。翔冴くん分かりやすいですね~!』




青龍寺『うぜー。死ねー。』





迫田『まっそーゆーことだ。いずれみんな気づいてくれる。同郷のやつらなら尚更な。みんなに認められるようなプレーヤーになれ。』




青龍寺『そのつもりだ。』




迫田『マウンドでは常に平常心。だっけか?お前の目標。』



青龍寺『おう。俺は気合いが溢れるようなピッチャーじゃねえからな。闘争心は内に秘めて何があっても平常心でいることが俺の目標だ。』




迫田『いいねぇ~。んじゃ今年の夏の甲子園も期待してるぜ?』




青龍寺『おう。』








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