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No.325:龍伝-chapter FIVE-

『おいおい…啓稜…今大会の出場辞退って聞いたか?』

『あぁ、ニュースで見たよ。なんか暴力事件らしいぜ。』


『今年は青龍寺も入ったし、迫田もかなりいいし、全国制覇も狙えたのにな。』


『ホントだよ。バカだなぁ。』













青龍寺『…。』




迫田進『オマエは悪くない。あんま気にすんな。』


青龍寺『…。』


迫田進『悪いのはあの人らだよ。』


青龍寺『…。』



迫田進『オマエも…結構ヘコむんだな。』



青龍寺『…。』




迫田進『どうした?なんか言えよ。』



青龍寺『…。』



迫田進『なんだよ。なんか隠してんのか?』



青龍寺『別に。』



迫田進『へこんでんのか。まあそれもそうだな。』


青龍寺『勝ちたかった。』



迫田進『?』



青龍寺『俺は勝って甲子園に…行きたかった。』




迫田進『…。俺もだよ。見直したぞ青龍寺。』



青龍寺『…。』



迫田進『まあ、このチームの全員がそう思ってた訳ではないってことなんだけどな。』


青龍寺『俺、なんか間違ったことしたか?』




迫田進『オマエは間違っていない。だけどな、チームの和を乱す。誤解されることが多いからだ。』



青龍寺『和を乱す、とは小坊、中坊のときからキャプテンに言われてたよ。』



迫田進『要はオマエも、本気で勝ちたいだけなんだろ?』


青龍寺『?』


迫田進『勝つためなら実力で。って感じか。一見チームプレー無視だ。オマエの場合は。だけど心のなかでは、本気で勝ちたいだけ。』



青龍寺『…。』



迫田進『勝つためには周りとのコミュニケーションも大切だ。コミュニケーションっつか、チームスポーツだから、チームメートとの信頼関係の形成だな。』


青龍寺『…。』


迫田進『まあ、今日は俺も気分が重い。夜に寮でオマエに暴力ふるった先輩たちから謝罪の会が開かれるってぽいけど、俺はそんなの出るつもりさらさらないし。今日はパッと遊びにいくか。』


青龍寺『…おう。でも明日自分も被害者として警察署まで行かないといけないから早く帰るぞ。』



迫田進『おっけ。よし、いくぞ。』





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