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310/382

No.310:氷室…?

『3回の裏、邦南高校の攻撃は、7番、ファースト、氷室くん。』




氷室『青龍寺のボールに臆する…?んなバカな。俺は1年坊やぞ。』




(怖いもの知らずでいけばいいじゃねえか!悩んでもなんも変わんねえ。)





桜沢『ぶっちゃけ右打者じゃ無理だからな。さっきも頭也が言ってたけど。』


赤嶋『だな。右打者でドラゴンのスライダーなんて無理だよ。理屈云々じゃなくて、無理。越えられない壁がある。』



風岡『お前らは本当にそう思ってるのか?』



赤嶋『?』



桜沢『どした、キャプテン。』



風岡『気づいてないなら、まぁいい。』



桜沢『なんだよ。』






ビュゴォォォーーッッッーーッゥ!!!!





ズッッッバァァァァーーーーッッンッッ!!!





《初球のストレートは空振り!!!》



氷室(まじクソ速えぇ…。)






ビュゴォォォーーッッッーーッゥ!!!!





カァァァクッッッ!!!!





カーン!



赤嶋(!?!?)



《二球目のフォークを振っていきましたがファール!!これで2ストライクと追い込んだ!!!》





赤嶋(…。…、まさかな…。)






棟方(…。マジか…。)


青龍寺(…。)






ビュゴォォォーーッッッーーッゥ!!!!




カァァァクッッッ!!!!






ズッッッバァァーッッーーーンッッ!!





『ボール!!!』



《ストライクからボールになる低めのシンカーを見送ってボール!!よく見ました氷室!!!》



赤嶋(…これは………。)




棟方(今のを見られるか…。)

青龍寺(…。なるほど…。ムカつくぜ。)




桜沢(まさか…なぁ?)



霞(これって…。)









《さあカウントはツーストライクワンボール!!ピッチャー有利のカウントで次は4球目!!!!》







棟方(仕留めるぞ。)



青龍寺(ムカつくからぶっ殺す。)






赤嶋(さあこの一球…見物だな。俺の目が本当に正しいのかどうか…。)








《青龍寺が第4球目を…投げる!!!》





ビュゴォォォーーッッッーーッゥ!!!!









氷室(外角直球…!!最低でもバットに当て…)



カァァァァグォォゥゥッッ!!!!





氷室(スライダーっ!?!??)






赤嶋(来た!!!)









カーン!!




赤嶋(!!)

風岡(…。)

桜沢(!!)

霞(!!)

水仙(!!)

鳴島破(!!)

鳴島剣(!!)










《打ったがこれは打球に力が無い!!!ファーストの南條がそのまま一塁を踏んでアウト!!ファーストゴロでワンナウト!!》









風岡『な?俺の言ったことが分かっただろ?』



赤嶋『…あぁ。戦ったのに情けねえぜ。今まで気づかなかったなんてな。』


桜沢『まあ不調で本来の姿が隠れてただけだよ。お前が気づかないのはしゃーない。』


霞『やっぱ…みんな気づくよね…?』


水仙『もち。』


鳴島剣『まったく意外だよぉ~。』


鳴島破『ホントなぁ~。』








鬼頭(…これはまさかだな。ビックリだよ。)




青龍寺(厄介だぜマジ。くそうぜぇな。)









赤嶋『キャプテンはいつ気づいた?』



風岡『俺らとの準決勝、延長12回に青馬の縦スライダーを追い込まれていながらファールにしたときに悟った。』



桜沢『やっぱみんな感じるよな…?』



水仙『ああ。』














『氷室は…南阪おれらと同じ部類の…ポテンシャルを秘めている…。』






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