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No.31:勝負師としての道標


『6番、レフト、天宮くん。』



天宮『俺がお前らを勝利へと導いてやる!』


南『…。頼んだぞ。』




江澤『俺らに足りなかったもの…。それはきっと…。』

南『頼れるのは己の力のみって感じかな。』

高林『そうだよな。』

江澤『俺ら、頼ってる意識はなくても、みんな長岡と健太に頼ってたんだよ。』

南『自分で蹴りをつけるって気持ち…。確かに欠けてたかな。』

高林『キャプテンはずっと感じてたのかな。』



(ブン!)

(スパーン!!)


『ストライク!!ツー!!』



天宮『何だコイツ…。序盤よりも球威が格段にましてやがる…。』


大場『あんたらとの試合、楽しかったよ。だけど勝つのは俺らだ。次で決めるよ。』

翔真はにっこりとした。



天宮『ふっ。よくこの場面でそんな笑顔見せられる余裕があるよね。』

西口『あなたたちのお陰ですよ。あなたたち野球名門校と互角にやりあえたことで試合中に僕らは何段もステップアップできた。感謝してますよ。』


天宮『感謝されたってちっとも嬉しくねえな。ははは…。』






大場『これは…。』



(ピカーッ!!)


副島『雨が…!!』

島谷涼『止んだ!!』



大場『眩しいな。太陽は。』

天宮『天もそろそろ勝者を決めようってか。』



大場『蹴散らす!!俺の力で!!』

天宮『オラ!こい!!』



大場が振りかぶる。


健太『勝負だな。』




大場『勝って次に進む権利があんのは…』


ガッ!!!!!!!



大場『俺たちだぁっ!!』



ビュッ!!










(ズバーンッ!!!!!!!!!!!!!)










『ストライク!!バッターアウト!!ゲームセット!!』



観客『わぁぁぁっ!!!!!!!』





邦南|000 000 355| 13

名林|700 020 030| 12




希に見る壮絶な打撃戦を無名の邦南高校が愛知の名門、愛農大名林を下した。

これで邦南高校史上初の四回戦進出。






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