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No.307:ドラゴンの弱点

今日二話目です!

カキィィィーーーッッッーーーッン!!




青龍寺(!!!)










《打ち上げたーー!!これはキャッチャーファールグラウンド!!棟方手をあげる!!》






『アウト!!』






《ツーストライクから内角の157km/hを打ちましたがこれはキャッチャーファールフライ。青龍寺vs鬼頭のS・9対決は青龍寺に軍配が上がりました。》







棟方(いやいや…おかしいだろ…。)



青龍寺(当てただとぉ?ふざけやがって…。)





霞『ドラゴンは不満なようだね。』


水仙『アイツは自分の理想を追い求めるタイプだからな。』








ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!




《スライダーで空振りの三振!!!5番西口、6番松坂を連続三振に切ってとった!!!これで2イニングで5奪三振!!!》






赤嶋『まぁ、右打者でドラゴンを打つのは無理ゲーだからな。スライダーでサヨナラまた来週だから。』



水仙『あ、そか!頭也はドラゴンもリードしてたか!忘れてた!』


赤嶋『んあ?ヒロの専属キャッチャーじゃねえよ。ドラゴンもしっかり面倒みてたよ。』


水仙『今日のドラゴン、どうよ?』


赤嶋『ドラゴンが変な勝負に拘らなきゃまず打たれることはない。だが水仙もさっき言ったように、ドラゴンは自分の理想を追求するタイプだ。別にそれが悪いってことでもねえ。時にはそれが長所にもなるし、短所にもなるってこと。だが変にプライド持って投げすぎると、周りが見えなくなって逆に打たれることがある。ドラゴンは。それが今日もっとも現れそうなのが、』


桜沢『ヒロとの対戦、ってわけ?』


赤嶋『そ。身体能力だけならヒロよりドラゴンの方が上だよ。これは間違いない。だが、ドラゴンは打たれないが故に、打たれることに慣れてない。打たれないことが、ドラゴンの最大の弱点でもある。』


霞『確かにね。ヒロは小中で無敗。ドラゴンは確か1試合だけ負けたことあるよね。1試合だけだけど。』


赤嶋『あぁ。中2の時の練習試合の岸和田義塾中戦な。今だかつてドラゴンが見せたこともないような絶不調だった日だ。』


風岡『あの雨の日の試合か。懐かしいな。』


赤嶋『そ。マウンド状態が悪くて、かつドラゴンも球がバラついてて、甘くなった変化球をことごとく痛打された日な。』


水仙『あぁ。思い出したくもない日の事か…。』


桜沢『自分の不甲斐なさを周りの守備陣にぶつけてチームの雰囲気悪くするし、カッカして冷静なプレーを出来なくなるしで…ほんとあの日は最悪だったよな。』


霞『ははは…。あったねそんな日も。智也、怒鳴れてたよね。』


水仙『ほんとほんと。難しい打球ポロって内野安打にしちゃったらブチギレられたからね?』


赤嶋『あの日、1番キレてたのはキャプテンだけどな(笑)』


水仙『あぁ。その試合後にドラゴンに説教止まらなかったもんな。キャプテン。』


風岡『なんだ?何が悪い?』


霞『まぁ、あのブチギレドラゴンが恐ろしい殺意オーラ放ってるなか説教したキャプテンは流石だったよ。』


風岡『貴様らが腰抜けなんだよ。高校でキャプテン務めたやつはキャプテンの責任感の大切さを思い知ったろ。』


霞『それは間違いないね。』


赤嶋『でだ、話を戻すぞ。ドラゴンには脆さがある。今の会話の通りな。それ次第だ。』


水仙『ヒロ次第ってことね…。』


赤嶋『まぁ、そーゆーことだが、そーとも限らない。絶対に打ち取れると思ってるやつが打ったりしても現れるかもしれないし、なにがあるかわからんぞ。』



桜沢『つまり…』



赤嶋『諦めなけりゃ邦南にもチャンスがある。ま、ドラゴンをキレさせるのも打たなきゃダメだし、結局、邦南あいつらの力次第ってことでもあるんだけどね。』







『3回の表、啓稜学院高校の攻撃は、3番、キャッチャー、棟方くん。』







西口(前の回の力攻め一辺倒では勝てない。今度はコレ、いきますよ。)





大場(オーケー。)




西口(ボールでも全然いいですからね。)





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