No.306:野球は一人じゃできませんから!
《ヒット!!8番我妻、大場のストレートに詰まりながらもなんとかヒットゾーンへ運んだ!!》
我妻(手…めっちゃ痺れてんだけど…。)
ビュゴォォォーーッッーーッーッ!!
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
『ストライク!!!』
秋葉(結構速いじゃん。)
ビュゴォォォーーッッーーッーッ!!
秋葉(でもな、)
カキィィィーーーッッッーーン!!
秋葉(速いだけじゃ抑えられないのがウチだぜ!!)
《センター前に弾き返した!!!》
小宮(総力戦必至…!!国家総動員法発令!!)
パシッッッ!!!!
《ショート小宮捕った!!!すぐに立ち上がって一塁へスロー!!!!》
『アウトォォ!!!!』
《一塁はアウト!!!!ショート小宮二遊間への抜けそうな打球をダイビングキャッチ。そしてすぐ立ち上がって一塁へストライクスロー!!》
大場『ナイス小宮!!!』
小宮『三振なんて無理に狙う必要ないですからね!!!打たせてくれれば僕らもそれに応えます!!!』
氷室『そうっすよ先輩!!!野球は一人じゃできませんから!!!僕らにドンと頼ってくれていいっすよ!!!』
西口『翔真先輩!!リードは任せてください!!先輩の良さ、うまく引き出してみせますから!!!』
大場『おう!!お前ら頼むぜ!!!』
鬼頭(ふっ…。)
島谷倫(1年坊も…大きくなりやがって…。)
鬼頭(この夏…1番成長したのはコイツらかもしれねえな…。)
島谷倫(俺たち3年だって負けてらんねえよ。)
『おら翔真!!打たれることびびってんじゃねえぞ!!サードには俺がいるんだからな!!』
鬼頭『セカンドにも俺がいる!!右方向の打球は任せろよ!!!翔真!!!』
大場『はい!マジ頼んます!!』
《打席には先ほど先頭打者初球初回ホームランの氷政成が入ります。》
氷(なんだか気合入れてるけどよ…)
カキィィィーーーッッッーーン!!
氷(実力が違うんよ。)
《今度は流した!!!!左中間!!!!》
慶野『先輩!!いってください!!!抜けても自分がカバーします!!!』
松坂『言われなくても!!!』
《レフト松坂、ヘッドスライディング!!!》
パシッッッ!!!
《捕りました!!!捕りました!!!今度はレフトの松坂にファインプレーが出ました!!!》
慶野『ナイキャッチです!!』
島谷倫『健祐ノリノリじゃねーか!!』
『2番、セカンド、中川くん。』
中川『まぐれが続いただけで調子に乗るのも違くない?』
西口『ふっ。まぐれ?勝手に言ってな。』
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
《初球は空振り!!!!》
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
《2球目のアウトコースは見逃し!!!》
大場『うおおおおお!!!!!』
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
《空振りの三振!!!!!最後はインコース高めの渾身のストレート!!!3球ストレートを続けて先ほどホームランの中川を空振り三振に仕留めました!!!!》
西口『初回に2点取っただけで調子に乗るのも違くない?』
中川『ちっ…。』
大場『おっしゃあ攻撃だ!!!』
中川(舐めやがって…。くそ…。)
『2回の裏、邦南高校の攻撃は、4番、セカンド、鬼頭くん。』
赤嶋『来たな。』
霞『ドラゴン対ヒロのライバル対決。』
桜沢『ドラゴンのこの対決にかける闘争心…半端ないだろうな。』
鬼頭(いざ敵としてこう対峙してみると…なかなか楽しみなもんだねえ。)
青龍寺(絶対に打たせねぇ…。)
『『『っらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』』』
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
≪157km/h≫
《甲子園最速ーーっっっ!!!!157km/hの直球に空振り!!!!打席の鬼頭もこの豪速球に思わず苦笑いを浮かべます!!!》
鬼頭(おいおい…。マジかよ…。)
水仙『うっひょー。激速。』
霞『ドラゴン、ガチだね。』
ズッッッバァァァーーーッッンッッ!!!!
≪157km/h≫
《157キロ連発!!!!しかし鬼頭も臆せず振り切る!!!!》
棟方(ふぅ…。マジでえげつない…。)
ビュゴォォォーーッッーーッーッ!!!!!
鬼頭(インコース!!!!)
カキィィィーーーッッッーーン!!!
≪157km/h≫