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No.301:啓稜学院vs邦南-決勝戦-

《啓稜学院の甲子園での成績です。》


        打率 本 点 盗

1:遊: 氷 :.720 0 9 7

2:二:中 川:.714 2 10 5

3:捕:棟 方:.708 3 16 2

4:投:青龍寺:.583 6 16 1

5:一:南 條:.435 5 12 0

6:中:寺 原:.458 4 8 1

7:三:岩 崎:.---- 0 0  0

8:右:我 妻:.640 0 6 4

9:左:秋 葉:.429 1 7 1



《今日は2年生中川を2番にあげてきてご覧のように1番から3番まで三人7割打者が続きます。そして4番青龍寺はホームラン6本。続く南條が5本、6番の2年生寺原も4本という強力な4番5番6番。そして7番には背番号15、1年生ながら決勝でスターティングメンバーに名を列ねます、岩崎 遼太郎。そして8番ライトに俊足巧打が光ります、6割打者我妻。そして前の試合では2番だった非常にバランスのとれた実力があります、秋葉を9番に入れてきました。》


5: 護 :3年

10:大 竹:3年

11:長 瀬:3年

12:佐 倉:3年

13:清 水:2年

14:小石川:3年

16:西 陣:2年

17:開 発:3年

18:迫 田:1年



《こちらが控えです。背番号5の護は今日はベンチスタート。10番は長身サウスポー大竹。打力もあります。代打で起用されることもあります。11番は左のサイドハンド、長瀬。12番はキャッチャーの佐倉。13番は強打の2年生、内野手の清水。14番は守備、打撃両方に定評があります。内野手の小石川。16番西陣は内外野どこでも守れるユーティリティープレイヤー。チームのムードメーカーでもあります。17番開発は昨日の準決勝、土壇場で代打ホームランを放っています、左打者で外野手。18番迫田は昨日先発しました。昨年夏に優勝したときのキャプテン迫田選手の弟でもあります。右投げの投手。》




《邦南高校の先発はこの夏ブレイクしました。大場翔真です。》


1:大場 翔真:2年

投球回27回2/3:被安打21:四死球10:奪三振55:自責点14:防御率4.56


《1回戦の晟西せいさい高校戦で初回味方のエラーのみに抑えるノーヒットノーランを達成。しかし2回戦の陽灘学園戦ではピリッとせず3回持たず8失点と打ち込まれましたが、準々決勝の楽秦工業戦では21奪三振。しかもそのなかに甲子園記録の16者連続奪三振を成し遂げる投球。昨日の準決勝、北頼高校戦ではリリーフを二度しまして計6イニングスを2失点の投球。データだけをみますと非常に奪三振を奪うのですが失点が多い、そんな投球に見えますがこの防御率以上に魅力のある投球をします。》



川越『打たれるときはトコトン打たれるが、抑えるときは完膚なきまでに抑え込む。そーゆーピッチャーや。大場は。』


野中『安定感…だな。』


川越『まして大場はスロースターターの傾向がある。』


野中『この序盤。抑えるか抑えないかで、この試合がわかるかな。』




西口『今日、いい球キテますよ。』


大場『ワクワクすんなぁ。』


西口『まず初回、クリーンナップの前にランナーはダメですからね。』


大場『わぁってるって!!』




『1回の表、啓稜学院高校の、攻撃は、1番、ショート、氷くん。』




《さあこの夏、一度も敗れなかった、2つの高校だけの、甲子園大会決勝のプレーボールです!!》



『『『プレイィッッッ!!!』』』







ウウウウゥゥッッーーーーッッーーッッーー!!















カキィィィーーーッッッーーーッッーーンッッ!!!






《初球を捕らえた!!!!センター慶野バックする!!バックする!!打球はぐぅんぐん伸びていくぞーーっ!!!》





“見上げたぁぁぁーーっ!!!”




西口(嘘やろ…。)











《プレーボールホームラン!!!!!夏連覇を目指す啓稜学院、トップバッターの氷政成、なんと決勝戦で、先頭打者初球初回ホームラン!!!!!!!!》




大場『マジでかよ…。』


西口(低めに決まったナイスボールじゃんよ…。)






《ホームイン!!!これで氷は今大会19安打目となり甲子園タイ記録の安打数です!!!》






西口『タイムお願いします。』






大場『氷にホームラン出ちまうかよ…。』


西口『どっからでもホームラン出ますね…。これは…。』


大場『よし。次や。次。』


西口『ですね。まだ1点ですから!』





『2番、セカンド、中川くん。』





西口(とりあえずストレートは狙われてる可能性がある。まず序盤、いきなり使いますよ。)



大場(カーブね。)




ビュゴゥゥゥッッッ!!!!




カクッッッッ!!




中川(カーブ?)




『ストライク!!!』




《初球は大場にしては珍しい、カーブから入りました。》





西口(カーブを随所にちらつかせて意識させれば、ストレートもフォークも活きてくる。)






大場(インコースギリギリのストレート。初回から厳しいとこ要求するね。西口。)



西口(甘い球は厳禁ですからね。)






ビュゴォォォーーッッーーーッッーーッ!!












カキィィィーーーッッッーーーッッーーンッッ!!!





西口『な…』








《これは痛烈に引っ張ったぁぁぁぁ!!!!打球は今度はライトへ!!!!この当たりも大きいぞぉぉぉーーっ!!!》





大場『うそだろ…』








“入ったァァァァァァァ!!!!”









《2番の中川にも一発が生まれました!!!自身今大会第3号!!!甲子園名物浜風は現在吹いていますが浜風関係なしのライトスタンドへのホームラン!!!!啓稜学院、なんとなんと初回から1番2番の2者連続ホームラン!!!!!!》




大場(なんてやつらだよ…。)






《いきなり2点を先制しました!!啓稜学院!!!1番氷、2番中川の2者連続アーチ!!!》






西口『クリーンナップの前にランナーはダメとは言ったけど…。』


大場『確かにクリーンナップの前にランナーはいないけど…。』


西口(まさか…こんな形の幕開けとはね…。)





『3番、キャッチャー、棟方むなかたくん。』




棟方『随分と派手に決めてくれたな。』



西口(ここから…クリーンナップかよ…。)





棟方『俺も続くしかないだろ。そんなことしてくれちゃったら。』



西口(く…。)



チラッ




西口(ネクストも青龍寺…。)







秋葉『由毅哉。今日も一発頼むぜ。』


南條『もちろん。政成と恭輔が運んでんのにじっとなんかしてらんねえよ。』



南條がバッティンググローブを着ける。




西口(その次も南條…。)






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