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No.21:気合いの一撃
『1番、ファースト、大場君。』
『翔真!!打ってくれ!!!』
大場『3年生は負けたらこれが最後…。』
(ズバーン!!)
『ストライク!!』
木村『うっ…。』
島谷倫『くそ…速い…4点差か…』
大場『端から見たら相当速いように思えるがボールの伸びはそこまでだ…。決して打てない球じゃない。』
長岡『こいつを撃ち取ればゲームセットと同じだ!!』
長岡が投球モーションに入る。
ビュッ!!ゴウ!!!
大場『あの人たちともっと野球をやってたい!!あの人たちともっともっと上まで勝ち進みたい!!!』
(カキーン!!!!)
打球は痛烈なセンター返し。
ピッチャーの長岡は思わず尻餅をついた。
長岡『びびったー。死ぬかと思ったぜ。』
これで一死一塁。
大場『俺は打ったぜ。文哉も続く約束だろ。』
慶野『オラ!!こいよ!!!』
慶野がピッチャーに向かって吠えた。