表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
200/382

No.200:祝!200回記念!~世界大会編

《さあ、マウンド上!U-15日本代表の先発は南阪中学軟式野球部のエース、鬼頭博行!!しかし彼だけではありません!硬式野球の世界大会のスターティングラインナップはセカンドとサード以外は全員南阪中学軟式野球部という異例のチーム!!さあ軟式上がりの背番号1、鬼頭は台湾打線相手にどのようなボールを投げるんでしょうか!》





ビュゴゴウッッッッッ!!!!





≪144km/h≫




《速い!これが軟式出身の投げる球でしょうか!?》










《空振りの三振!!初回台湾打線を三者三振にきってとりました!!!》









『1番、ショート、水仙すいせん。』



《さあ一方の台湾代表のマウンドには、台湾史上最高の中学生と言われる、そう 大衛だいえい!!初球をなげる!!》




カキィーーーッン!!!





《打ったぁぁぁーっ!!これは文句なしか!!!先頭打者ホームラン!!》




『2番、ライト、かすみ。』



ビュゴゴウッッッッッ!!!!



コン…



宋『!?』




《セーフティバント成功でノーアウト一塁!!俊足の霞も出ました!!》




『3番、センター、風岡かざおか。』





ビュゴゴウッッッッッ!!!!





風岡(…。)





カキィーーーッン!!!!!!






《これもとらえたぞ!!完璧な当たり!!打球の行方は…場外へーっっ!!!はいったぁぁ!!!》





『4番、レフト、桜沢さくらざわ。』




ビュゴゴウッッッッッ!!!!



カキィーーーッン!!!





『5番、ファースト、青龍寺せいりゅうじ。』



カキィーーーッン!!!!!!




『6番、ピッチャー、鬼頭きとう。』




カキィーーーッン!!!




宋『…。』





『7番、キャッチャー、赤嶋あかしま。』




カキィーーーッン!!!!!!





《これもいったぁぁ!!!なんということでしょう!!!2番霞以外の6人がホームラン!!大会屈指の好投手、宋大衛から5者連続ホームラン!!!!》







ビュゥゥッッッ!!





ズッッバァァーーッーーーッーっっ!!!





《最後も三振でコールドゲーム成立!!強豪台湾から快勝!28対0!!!これが今年の日本の中学生!!伝説の至高の7人組が大活躍!!》









水仙『なぁキャプテン。』


風岡『なんだ?』


水仙『世界制覇するのにはあと何回勝てば良いんだ?』



風岡『知らん。』



赤嶋『なんかいまいちパッとしなかったな。台湾。』



霞『次は韓国だよ。なんだっけな…。3、4、5番が三つ子みたいなこと聞いたような。』












カキィーーーッン!!!




《またまた初回にビックイニング!!止まりませんUー15日本代表!!韓国の絶対的エース、パク 昌圭チャンキュから打者一巡の猛攻!!》








霞『青馬あおばくん。どーしたの?』



青馬あおば 大輔だいすけ『なんで…こんなにスゲーんだ…?あんたら…。』



霞『知らないよ。大体すごいとは思わないし。人の何倍も練習してればかのくらい当然なんだと思う。硬式で全国制覇したときのエースなんだって?青馬くん。』




青馬『このチームじゃ8番サードだけどな…。』



霞『?』



青馬『なぜだ!?俺だってお前らに負けないくらい練習してる!!なんなんだ!?この漠然とした実力の差は!!どこから生まれてるんだ!?才能か!?』



霞『アハハ…。バカだね…。青馬くん。君が練習してるのも知ってるよ。顔をみればわかるよ。でもね、上には上がいるんだ。この時間も、彼らは練習してるだろうね。僕も早く練習したいんだけど君のために付き合うよ。』



青馬『…?』



霞『彼らの練習時間ってご存じ?』



青馬『10時間…くらいか?』




霞『1日24時間だよ。』



青馬『は?』



霞『彼らは全ての起こる事象を野球に変換しているんだ。』


青馬『どーゆーことだ…?』



霞『例えば授業を受けているとき、先生の一語一句を決して逃さず聞き取る。睡眠だってそうだ。野球に必要な分だけ寝る。練習の時間は鬼の喧騒で全てを吸収するように練習する。自由時間は必ず練習をする。僕らは体が暇を受け付けないんだ。青馬くんはどう?この人たちに敵うと思う?ただでさえセンスは桁違い。その上これだけストイックに練習しちゃえば、このくらいの結果も必然的に出るんだよ。』



青馬『…。ははは…。すげぇな…。ははは…。』



霞『?』



青馬『おもしれえ…。越えてやる…。なおさら俺はあんたらを越えたくなった…!』


霞『いつか高校で、戦えると良いね。』








『鬼頭!』



鬼頭『なんだ。練習の邪魔をするな。』



青馬『俺はいつかお前を越えるからな!!甲子園で待ってろよ!!』



鬼頭『勝手にしろ。てか、お前誰だ。』



青馬『同じチームなのに、名前も覚えてねえのかよ…。』




““青馬 大輔!!いつかお前を倒す!!””





風岡『…。』






ビュゴゴウッッッッッ!!!!








『ストライク!!!バッターアウト!!』




鬼頭『うわぁぁぁ!!!』




赤嶋『大丈夫か!?ヒロ!!』


青龍寺『…。』



《Uー15日本代表!世界制覇達成!!!》





青馬『どうしたんだ!?』





鬼頭『…。肘が…。』



青馬『鬼頭!おい!』




鬼頭『心配…すんな…。そのうち治る…。だが…ちょっと時間がかかりそうだ…。その間に少しでも…俺との差を縮めておくんだな…。青馬…。』



青馬『…必ず戻ってこいよ。』





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ