No.197:5点差、9回、二死走者無し。
鬼頭(くそ…。この俺が…たかが5イニングくらいで…)
上村了『長い期間投げてなかったんだ。投げるスタミナは落ちてて当然だろうよ。』
西口(序盤に比べると大分スピードが落ちてきたな…。やはりさすがの鬼頭先輩でも…。)
カキィーーーッン!!!
鬼頭『はっ!』
《とらえたが!?しかしセンター慶野の正面の当たり!!これでスリーアウトチェンジ!!8回の裏、好リリーフを続けている鬼頭からツーアウトフルベースのチャンスも無得点で攻撃終了です。これで10対5で9回の表の攻撃に突入です。》
副島『まだだ!まだどーにかなる!』
松坂『落ち着け。充。誰も諦めちゃいねえよ。』
副島『だが!?』
松坂『仲間を信じろ。絶対に負けねえ。盛り上げるのと焦るのは違う。』
『5番、キャッチャー、西口くん。』
ビュゴゴウッッッッッ!!!!
西口『甘い!』
《初球から振りにいった!!》
クッッ
カーン!
『これはシュートに詰まらされた!ショートの松本がさばいてワンナウト!!』
大場『…。まだだ!』
…
『ストライク!!』
《さあこれでカウントは2ボール2ストライク!!!》
ビュゴゴウッッッッッ!!!!
氷室『!!』
ズッッバァァーーッーーーッン!!
≪145km/h≫
審判の右手が上がる。
『ストライーク!!バッターアウト!!!』
氷室『うわぁ…。やっちまった…。』
『6番氷室はインコースへの直球で見逃し三振!!!素晴らしいコースをついてきました!!!高知代表、初出場の陽灘学園!三回戦進出まであとアウト1つ!!!邦南は最後に一矢報いるか!?!?』
『7番、レフト、松坂くん。』