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194/382

No.194:薮内琢雄という獣

逆転へ

しかし陽灘学園のエース薮内は2回以降立ち直り、尻上がりに調子をあげ、4回も無失点


4回の裏、陽灘学園の攻撃は3番の上村了から。




『3番、キャッチャー、上村うえむら さとるくん。』






上村了『来たな南阪のエース。あん時の借りはしっかりと返させてもらうぜ。』



鬼頭『…?…誰だお前。』



上村了『さすが天下のS・9の人は格下なんてどーでもいいよね。だけどさ、あんま舐めない方がいいぜ?』





ビュゴゴウッッッッッ!!!!




ズッッバァァーーッーーーッン!!




上村了『ッッッ!?!?』



『ス、ストライーク!』



上村了『な、な、なんだ今の球は!?』




≪155km/h≫



上村了『155km/h…、だと…。』



《さあなんと今のが155km/hを計測!!!甲子園最速タイ記録!!!2007年に仙台育報せんだいいくほう栄生さこう 由規よしのりの記録した最速記録と同じ!!なんということでしょうか!!》




鬼頭『お前さあ。バカだろ。』





ビュゴゴウッッッッッ!!!!



カァァクゥゥゥッッッ!!





《二球目の縦の高速スライダーは空振り!!!》




上村了『さっきの豪速球に加え…切れ味抜群の縦のスライダー…。バケモンだ…。』




鬼頭『勘違いすんなよ?この縦のスライダーは俺にとっちゃカウント球だ。どいつもこいつも空振りするけどな。敵を1番舐めてんのは、てめえだってことに気づけ。』




上村了『言いたいことをのうのうと…。』




ビュゴゴウッッッッッ!!!!





上村了『くっ…。』




ズッッバァァーーッーーーッン!




≪153km/h≫



《最後は153km/hの快速球!!見逃し三振!!!3番上村了、手が出ませんでした!!》




『4番、ピッチャー、薮内くん。』





薮内『へっ。また一段とスゲーやつが来たな。』









《さあ打席には初回、満塁ホームランを放っている薮内!!》





ビュゴゴウッッッッッ!!!!


フワァッッ!




《初球はチェンジアップでストライク!》




ビュゴゴウッッッッッ!!!!




フワァッッ!




《二球目もチェンジアップでツーストライク!!》





ビュゴゴウッッッッッ!!!!





フワァッッ!




『ボール!』



《三球目もチェンジアップ!外してきました!これでカウント1ボール2ストライク!!》






薮内(そんなあからさまに直球で仕留めにかかられてもね。やってやろうじゃん。)



西口(翔真先輩のストレートを完璧に打たれ、流れをやってしまった。だったらまたストレートで今度は抑える。そーすれば流れはまたもとに戻る!)





ビュゴゴウッッッッッ!!!!





薮内(この手の豪速球は“線”で追っていっても目が追い付かない。俺はこのボールの帰着する場所を予測し、“点”でとらえる!芯でとらえる確率は著しく損なうが、これなら対応できる!!)





カキィーーーッン!!!






《打球はセンターの前!!痛烈なセンター前ヒット!!鬼頭の154km/hのストレートを、完璧にとらえてランナー一塁!!》




薮内『今に見たか、バッテリー!』




西口(スゲー…。あれを…。)



鬼頭(ったくしゃーねーな。みせてやるよ。お前ら。ランナー出してからの投球が俺の持ち味。ドラゴンはランナーをほとんど出さないが、出してからが脆くなる。俺はこっからが1番自信あるんだよ。)




薮内(アウト1つもやってたまるか…。バントなんて要らねえ。俺が切り開いてやるよ!)

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