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No.191:違った生き物

大場が笑う



大場(打たれる気がしねえな…。この人には…。だって俺もこの人のこと知ってるもん…。)




ビュゴゴウッッッッッ!!!!




カキィーーーッン!!!




《捕らえた!!痛烈!!》




大場『なに!?』




《しかしファール!!大場から甲子園初安打を放てるか!?》



上村了『舐めんなよ。だてに甲子園出場校で3番打ってねえよ。本気でかかってこい。』




大場『ちっ。しゃーねーな。』





ビュゴゴウッッッッッ!!!!




大場『ありゃ。』



西口『うわぁ…。』







ガッツッゥゥゥ!






上村了『いってえ…。死ね。』



大場『すいません。』





《痛恨のデッドボール!!これで初回三者連続四死球でノーアウト満塁!!ここで打席には一回戦で同点のホームランと追い討ちをかけるホームランを放っている、4番、薮内!!一回戦でノーヒットノーランを達成している大場は今大会最大のピンチ!自分の乱調は自分の手で取り返すことができるか!?》






ビュゴゴウッッッッッ!!!!




ズバァァーーッーン!!


≪149km/h≫




『ットライークッ!!』




《大場速い!!このピンチの場面で今日最速の149km/h!!》




薮内『ひょー!こりゃたまげた!スゲーな!さすがはIQ王子と呼ばれるだけはあるな!』



西口(打席でうるさい人は嫌いなんだよな…。)




ビュゴゴウッッッッッ!!!!





ブウゥンッッッッ!!





《二球目も豪快に空振り!!これでツーストライクと追い込んだ!!これは完全に大場のペース!!》






薮内『こりゃ何度見てもたまげるわ。』




ビュゥゥッッッ!!





カクゥゥッッ!



《三球目は球速を抑えたスローフォーク!!このフォークボールの変化量と球速、そして横変化を自由自在に扱うフォークボールこそ、IQ王子こと大場翔真の真骨頂!!》



ビュゥゥッッッ!!!



カクゥゥッッ!!!




『ボール!!』



《四球目もカーブで外してきた!!直球2つで追い込んだあとは遅い変化球2つで緩急をつけてきた!カウントは2ー2!!次で仕留めに来るか!?邦南バッテリー!》




西口(もし手を出してこなくてもフルカウント。こちらが優位なのは変わらない。)





《さあ注目の第五球目!!!》






大場『これで…』






『『くたばれガキ大将!!!!』』





ビュゴゴウッッッッッ!!!!







《インハイ直球!!意図的に高めに放ってきた!!》




西口(水仙には当てられはしたが、それまでは誰一人かすりもしなかったこの球、わかってても打てないはず!)






薮内『よっこらしょー!!』






西口(え、)






薮内『ドッコイショォォーーッ!!!』






大場『バカな…!』






“なぜその球が見える…!?”





カッッッキィィーーーッッーーッーン!





≪150km/h≫







《打ったぁぁぁ!!!大きい!!伸びる!!どこまで飛ぶんだぁぁ!!!!》








『『『ウワァァァ!!!』』』







《入ったぁ!!!!!!5点差を1点差に縮める、満塁弾グランドスラム!!なんとすでに今大会三本目!!!!!陽灘学園のムードメーカー、エースで4番の薮内琢雄!!インハイの150km/hストレートをレフトスタンド中段に叩き込みました!!!そして、大場翔真、今大会初被安打が満塁ホームランとなりました!!!》





薮内『よっしゃぁ!!IQ王子から打ってやったぜー!!!』





大場『なんで今まで散々対応できてなかったくせにあの見えないストレートを完璧にとらえられるんだよ…。』



西口『桜沢ですら見えなかったあの球を…。物凄い対応力…運動神経してますね…。ありゃ違った生き物です…。』



大場『薮内琢雄…。こりゃめんどくせー戦いになりそうだぜ…。』



西口『まっ、乱打戦ならこっちの得意分野ですよ。勝ちましょう。』



大場『乱打戦になんかさせるかよ。こっから4失点完投してやるよ。』

















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