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No.190:一個上

『プレイ!!』




ウゥゥーーーーッッーッ!!


サイレンが鳴り響く






薮内『今日は打線に助けられないように…、自分のピッチングをするだけだ!』



ビュゴゴウッッッッッ!!




ズバァァーーッーン!!



≪142km/h≫



『ストライーク!』




『初球はストレートで来ました!』



小宮(球速はそこそこだけど…)




ビュゴゴウッッッッッ!!





小宮(140km/h半ばの直球で抑えられるほどうちは甘くないよ!)




カキーーーッン!!





薮内『うっそぉーん。』





《これは大きい!!打球はライト方向に伸びる!!》






『『ワァァァーーッ!!!』』











《入ったぁ!!!!!!初回いきなり先頭バッターの小宮のホームラン!!今大会初の、先頭バッターホームラン!!》




大場『一回戦は水仙の守備から打撃のリズムを崩されて大量得点とはいかなかったが、忘れられちゃあ困るぜ。』



副島『うちは、“打”のチームだ!』




カキーーーッン!!




《これも打球は右中間へ!!長打コース!!2番のキャプテン副島そえじまもツーベースでノーアウトランナー二塁!!》





上村了『お前は相変わらず立ち上がりが悪すぎなんだよ。』



薮内『わりぃわりぃ。次はおさえるからよ!!』



上村了『とにかく低めに集めろ。邦南のやつらは打撃もよく鍛えられてる。見くびれば一気にビッグイニングで試合がきまっちまう。』












カキーーーッン!!




『小宮の打球も大きいがこれはセンター大林、落下地点にしっかり入って捕りました。スリーアウトチェンジ。初出場同士の対戦は、邦南高校が初回打者一巡の猛攻で一挙5点を取りました。』







上村了『何が次はおさえるからよ。だ。ボコボコじゃねえか(笑)』



薮内『笑うな(笑)打って返せば良いんだよ。』




上村了『言ったな?ちゃんと打って返せよ。』





『一回の裏、陽灘学園の攻撃は、1番、ショート、松本くん。』





『『おい鶏冠とさかあたま!!お前が切り開け!!』』


『『オラ初球からいけよ!!』』



『『ボールに食らい付け!!いや、食え!!くっちまえ!!』』




西口『元気だな。随分と。』




《さあマウンドには一回戦でS・9の一人、水仙智也を擁する晟西高校からノーヒットノーランを記録している好投手、二年生左腕の大場、初球を投げる!!》




カーン!!


『ファウル!』





ズバァァーーッーン!!



大場『どーだ!ここなら手が出ないだろ!』



西口『アウトロー一杯の素晴らしい球!!』





『ボール!!フォア!!』



大場『ありゃ。』


西口(ボールか!)



《さあ先頭バッターの松本がフォアボールで出塁!!ノーアウト一塁!!》








ズバァァーーッーン!!



『ボール!!フォア!!』




《これもボール!二者連続のフォアボールでノーアウトランナー一二塁!!》







『3番、キャッチャー、上村うえむら さとるくん。』




大場『上村 了!?まさかとは思うけど…。』



大場が上村の顔を見る。





上村了『久しぶりだな。大場。』



西口『誰だ…?翔真先輩の知り合い…?』






大場『上村…くん。』



上村了『今のお前を最初に育てたのは俺だ。そのおれに刃向かうのか?』



大場『なに格好つけてんだろ(笑)あの人。俺のストレートをキャッチャーなのに見えなかったのに(笑)』



上村了『お前のこの五年間の成長を、見せてもらおうか。』





上村のこと覚えてるでしょうか…?

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