No.188:最強!啓稜学院!
片野『次の試合は5日後の大会7日目第3試合だ。中4日空く。次の先発も大場でいく予定だ。準備は良いな?』
大場『はい!当然です。なんなら全試合いきますよ。』
片野『本人はこんなこと言って強がっているが日程が詰まってくれば必然的に大場の疲労は大きくなる。この甲子園では投手一人で勝ち続けるのは難しい。これは相手も同じだ。が!うちはその点においては有利だ!なぜなら大場の他にも、小宮、鬼頭がいる。オマケで言うと氷室もだ!小宮、鬼頭!お前らはリリーフも考えておけ!』
小宮『はい!』
鬼頭『了解です!』
…
カキーーーッン!!
《これも大きい!!入るのか!?入るのか!?入ったぁ!!!青龍寺、3打席連続ホームラン!!これが啓稜学院と言わんばかりの、ホームラン攻勢!!6回表の現段階で、この試合5本目となる啓稜学院のホームラン!!
なんとなんと、沖縄大会を堅守で勝ち上がってきた、那覇育英から6回で13ー0!!》
『5番、ファースト、南條くん。』
南條『ボコボコにしてやるよ。見も心もな。』
カッキィィーーーッン!!!!
《これも大きい!!レフト方向に伸びていくぞ!!レフトはもう追うのを止めた!!》
ボサッ…
《入ったぁ!!!啓稜学院5番の高校通算72本塁打の南條!!高校通算93本塁打の青龍寺に負けないと言わんばかりの、豪快な2打席連続弾!!》
比嘉(ひが:那覇育英捕手)『うちのエースの…與那覇の投球が全く通用しない…。』
『6番、センター、寺原くん。』
カッキィィーーーッン!!!!
《これも行った!!!!文句なし!!なんとここで三者連続ホームランが生まれた!!!これで6イニングで7本目!!》
與那覇『無理だ…コイツらなんて…抑えようがない…。』
…
《さあ場内騒然としています!!啓稜学院エースの、青龍寺 翔冴9回ツーアウトまで、パーフェクトピッチング!!昨日の邦南高校、大場のノーヒットノーランに続き、連夜の大記録達成まで残りあとアウト1つ!!!》
ビュゴゴウッッッッッ!!!!
ぶんっ!
《最後は空振りの三振!!青龍寺、完全試合達成!!!!!奪三振は23!!この数字も、2012年に桐音学園の松井 雄星の記録した22奪三振を上回る新記録!!!!大阪代表、啓稜学院と、沖縄代表、那覇育英の試合は、23ー0で啓稜学院が完勝しました!》
大場『やべえな…。啓稜学院…。』
鬼頭『…。』
上原『俺らのやって来たことが何一つ…』
比嘉『通用…しなかった…。』
與那覇『これが…啓稜学院…。』
啓稜学院|510 423 062|23
那覇育英|000 000 000|0
桜沢『流石だな。春も不祥事さえなければ優勝もいけただろうしな…。去年の雪辱、果たしたかったな…。』
余語『俺も啓稜学院のエース青龍寺vs享神の主砲桜沢の対決が見たかったな…。』
桜沢『リベンジしたかったよ。去年の夏決勝の舞台のな。』