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176/382

No.176:水仙 智也

『同点のホームラン、そして勝負を決める2打席連続ホームランを放ち、投手としても9回を粘りながらも6失点完投したエースの薮内投手、初戦突破おめでとうございます。』


薮内『ありがとうございます。』


『今日のピッチングを振り返って、どうでしたか?』


薮内『いや、調子は全然でした。尻上がりにやっとか…って感じに上がってくれたんですけど…。仲間に助けられました。』



『何点くらいの出来ですか?』


薮内『15点です。赤点です。』


『同点ホームランを含む、2打席連続ホームラン、どうでしたか?』



薮内『S・9って呼ばれてる人達を倒して全国制覇するためにここに来たんで、まずその第一歩が自分の活躍で踏み出せたので、そーゆー面ではよかったと思います。』



『ありがとうございました。次の2回戦も期待しています。』


薮内『ありがとうございました。』







『試合開始に先立ちまして、両校のスターティングラインナップ、並びに、審判団をご紹介します。』





先攻・静岡代表、晟西高校


1:SS:水仙

2:CF:菊地

3:1B:三浦

4:C:萩原

5:2B:小木田

6:RF:鈴木

7:LF:松島

8:P:水野

9:3B:猪井


後攻・愛知代表、邦南高校


1:SS:小宮

2:RF:副島

3:P:大場

4:2B:鬼頭

5:C:西口

6:1B:氷室

7:LF:松坂

8:3B:島谷倫

9:CF:慶野





『プレィッ!!!』



ウーーッッッーーーーー!!



『さあ始まりました、晟西高校の先頭打者はこちらも至高の9人組の一人、1番の水仙すいせん 智也ともや!!』


鬼頭(セーフティだけは気を付けろよ。倫暁。)



ビュウッッ!!



水仙(んっ!)



ズッバーーッッン!!


『ストライーク!!』


≪147㎞/h≫




水仙(やっぱ速いな。小学生のあの試合から変わってねえ。)



『さあ第二球!!』



ビュウウウッッッッッッッ!!



水仙(だけどよ…。)


カキィィーーッン!!!


水仙(ちょっと詰まらされたか。が、)


パシィィッッ!



水仙(その三遊間の打球を捕るか…。でもよぉ、)


“投げない方がいいと思うぜ?”



小宮『ナイキャッチ!あとは一塁に投げるだ…!?』



島谷倫『!?!?』


西口『速ええっ!』


島谷倫『なんでもうそんなとこに居るんだ!』



ビュウッ!



島谷倫『うわっっ…。』



氷室『くっ!』



西口『まずい!!』



『あーっと!!一塁への送球は一塁手の遥か上!!!バッターランナー水仙は一気に二塁へ!!三塁手、島谷倫暁のエラーでいきなりノーアウトランナー二塁となりました!!』




水仙『もーらいっと。』



『2番、センター、菊地くん。』




『さあここで水仙とともに俊足コンビを組む、菊地きくち 康平こうへいが打席に入ります!!』




西口(こいつも俊足だったよな…、足で揺さぶられんのってあんま慣れてねえな…。)



大場『やることは同じ…。自分のピッチングをすることだけだ…。』





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