No.173:茜商業、霞 勇翔
ウゥゥゥゥーーーッッッッッーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!
試合開始のサイレンが鳴る
『さあ始まりました!夏の甲子園初日、第一試合!福岡代表、茜商業 対 高知代表、陽灘学園の一戦!先攻は福岡代表、茜商業!陽灘学園はエースで4番の薮内 琢雄が先発します。』
鬼頭『この試合は無難に霞のいる茜商業が勝つだろうな。』
大場『S・7の中じゃ結構地味な選手ですよね。霞って。』
鬼頭『あいつは直接プレーで魅せるタイプじゃないんだよ。野球の実力はそりゃあ南阪のレギュラーだったんだからかなりのものがある。だがあいつは南阪唯一のチームバッティングをするタイプの打者だ。走塁も冷静かつ積極的でそつがなくミスをしない。守備でも南阪だからこそライトだったが全国トップレベルの打者だ。あいつはかなりのしっかり者だからな。あいつがいなかったら俺らはこの実力に自惚れて野球どころじゃなかっただろうな。』
『送りバント成功でワンナウトランナー二塁!ここで注目のS・9の一人、3番の好打者、キャプテンの霞 勇翔を打席に迎えます!』
薮内『きたかS・9…!俺はコイツらをぶっ倒しに甲子園に来たんだ!』
ビュウッッッッッッ!!!!!!!!
霞『先制点は譲れない!』
『高めのストレートを叩いた!』
カキィィーーーーーッッッーーンッ!!!!!!!!!!!
『打球はショートのキャプテン松本の上!!抜けたーーっ!!先制は茜商業!!3番の霞のレフトへのタイムリー!!外角高めの直球に逆らわず、シャープに流していきました!左打者にとってはお手本のようなバッティング!!』
鬼頭『次の試合は恐らく茜商業だな。待ってろ霞。』
副島『まずは水仙、ぶっ倒すぞ。』
鬼頭『おう。』