No.17:失投
『4番、ピッチャー、下村健太君。』
(ズキズキ!)
健太(脇腹痛すぎ…。)
健太は前に述べた通り脇腹に小さくはないだろう怪我をしている。
(ザァザァ!!)
健太(ホントなら当然雨でコールドゲームってところだが1点差で8回の裏だし審判もコールドにはしずらい…。)
小宮(なんだこのマウンド…。ぐちゅぐちゅしてて投げずらい。こりゃ雨でボールが滑りやすいのはもちろん、足を踏み込むのさえ気を付けないとすぐ滑るぞ…)
小宮が投げる。
ヒュー!!
小宮『あっ!!!』
西口『どこ投げてんだ!?』
雨でボールが完全に抜け、ボールはキャッチャーのはるか上に飛んでいき、バックネットに当たった。
小宮(投げずらいなぁ…こりゃ早くしないともっとびしょびしょになるぞ。)
西口がチェンジアップのサインを出した。小宮『オッケー。』
小宮が投げる。
ビュッ!!
しかし…
西口(ヤバイぞ!!!コイツは!!!!)
健太『完全な失投ど真ん中変化球!!!』
小宮『ちっくしょー!!!打つな!!!』
(カッキーン!!!)
江澤『いったな。』
天宮『どこまで飛んでいくんだ!?』
(ボサッ!)
南『うっひょー。場外かよ。飛ばすねー。』
健太『これで10-8。二点あれば十分だ。』
名林のエースで4番が復活した。