No.164:ほんわかムード
試合が終わり
セレモニーも終わり
そして野球部員達は
学校に戻ってきた…
『おめでとう!!!』
『かっこよかったぞ!!!』
『体育館でしっかり見てたからな!!』
大場『おーおー…すげーな…。』
片野(監督)『夏休み中で盛んな邦南の部活動だが、全ての部が活動を一旦休止して体育館の巨大スクリーンで観てくれていたそうだ。お前ら、応援してくれた人に感謝だぞ。』
副島『気をつけ!!』
『ありがとうございました!!!!!』
『『『ありがとうございました!!!!!!!!!』』』
片野『副島が頭部死球のため早く帰って安静にしてなくちゃならねぇから言っておくが…』
鬼頭『??』
片野『明日から…甲子園のため…5日間、』
『合宿に行くぞ!!!!!!!!』
『『『はぁーっ!?!?!?!?!?』』』
氷室『なんでですかぁーっ!?僕ら8試合も戦って疲労困憊なんですよぉ…!!』
大場『いやいやいや…さすがに俺でもそれは無理っす…。』
片野『バカ者。そんなキツいメニューこなすわけじゃねぇよ。もっといい環境で体を動かす。怪我してるやつもチラホラいるしな。あそこには…なんとあの人がいるぞ。』
木村『誰ですか(笑)』
片野『森の仙人と称される怪我治療の達人、“森 治郵”さんがいらっしゃる!!!!!』
鬼頭『なんかオカルト的だな…。』
片野『バカ者。あの人にかかれば怪我など速効で治る。俺も経験者だ。』
大場『ちなみにどこにいくんですか?』
片野『おっとっと。言っていなかったな。俺らが行くところは愛知県東部、三河地方のド田舎、稲武だ!!!!!!!』
松坂『出たー。稲武。中学校2年の時の野外学習で2泊3日で行ったわ…。』
島谷倫『俺も。』
島谷涼『僕も。』
片野『お前らが行ったのは稲武野外学習センターだろ。明日行く場所はもっともっとド田舎で森の中、ついでに俺の知り合いの家だよ。そこで寝泊まりする。もちろん初日は軽めのメニューでいくが、日がたつにつれてキツくしてくからな。』
小宮『稲武のご飯って不味かったよね…。』
西口『それが嫌だな。』
キラキラ…
氷室『なんで鬼頭さんはそんな目、輝かせてんですか(笑)』
鬼頭『稲武?森の中?たのしそーだなぁぁ!!!!!!!!!』
小宮『え…。』
西口『あー大阪が地元だから…稲武のこと知らないんだ…。』
鬼頭『森林さいこぉぉぉぉぉあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
副島『お、オマエ、いつからそんな自然好きなキャラになったんだ…。』
鬼頭『ん?ああ。俺は昔から大自然が大好きなんだよ!』
氷室『プフッ(笑)』
島谷涼『テンションが…。』
藤武『キャラが…崩壊してる。』
西口『さっきのマウンドでのかっこいい一面はどこにいったんだか…。』
そして次の日、
AM6時
片野『全員揃ったな!?行くぞ!!』
バスが、出発する。
…稲武に(笑)