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No.160:最後の希望


《連打でノーアウトランナー一塁二塁!!!!!!!最終延長15回の裏、先頭の神郷くんが初球を捉えてレフト前、そしてこの2番の隈川くんも粘って10球目をライト前に運んだ!!!!!!!!リードは僅かに一点の邦南高校!!!!!この虎の子の一点を守りきって夢の聖地に名を刻むことができるか!?》





大場『はあ…はあ…はあ…。…。はあ…。…。はあ。はあ…。』


西口(もう限界なんて問題じゃない…。限界なんてとっくに越えている…。)


大場(腕の感覚が…ねぇ…。コントロールなんてつけれねえし…なによりここに立っているだけでも精一杯だ…。)



西口『翔真先輩!!!!あと少しの辛抱です!!!!!俺のミット目掛けて思いっきり投げ込んでください!!!!!!』




大場(そんなコントロールあったらとっくに実行してるっつーの…。)







ズキン…。ズキン…ズキン…。




ビュウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!




西口(なっ!)



ズバァァーーーーッッッーーーッーンッ!!!!




『ボール!!!!!』


《高めに大きく浮いた!!!!!明らかにボールとわかる1球!!!この回に入ってかなり制球が乱れてきた!!しかしこの試合最後の踏ん張りどころとなるぞ!!!!抑えられるか!?!?》




ビュウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!




西口(また!!)




ズバァァーーーーッッッーーーッーンッ!!!!


≪137km/h≫




大場(しんどい…。もう…ストライクなんてはいりっこねぇ…。もし偶々入ったとしても弾き返されておわっちまう…。)




西口(もう…無理なのか…)




《さあセットポジションから第3球を、投げ―――――――!?》






大場『ぐああああああっ!!!!!!!!』








ポトッ…



西口(ボールが…地面に…。)










『ボーク!!!!!!!!ボーク!!!!!!!!!』




《ここで投球時にボールを落としてしまった!!!!!!!!痛恨の、痛すぎる、ボーク!!!!!!!!!!ノーアウトランナー二三塁!!!!!!!》





大場『う…。う…。もう無理、です。』



西口『ナイピッチでしたよ。』



大場『もう…投げれません…。腕の感覚が…全くないんです…。』



鬼頭『そうか…。ならあとは俺に任せろ。』


西口『え!?』

松坂『なに!?』


大場『…。』


鬼頭『大丈夫だ。もともともうほとんど治っているしな。大学からはまたピッチャーやろうと思ってたし。ちょっと予定変わっちまったけど、今は手段を選んでる場合じゃねぇってのはわかってんだろ?』



西口『でも…親父さんが!!』


鬼頭『親父のことはいい!!俺が何とかする!!!だからここは俺に投げさせてくれ!!!俺も邦南野球部の一員なんだ!!』



大場『わかりました。その代わり』



松坂『絶対に抑えろよ。』



島谷涼『頼みましたよ。』



西口『ったく…。しょうがないなぁ。』




鬼頭『お前ら、ありがとう。』





“絶対勝つぞ!!!!!!!!!!!”



““しゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!””









『邦南高校、シートの変更をお知らせします。』




守備位置の変更↓↓-------------------



鬼頭:4→1

大場:1→3

氷室:3→9

小宮:9→4



---------------------------------------






桜沢『きたか…。やっぱヒロとは結局こーなる運命かよ…。』

鬼頭『負けねぇよ…。サク…。』





『邦南高校ピッチャー、鬼頭くん。』







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