No.157:兄の背中
カキィーーッン!!!!!
『ファールボール!!!!!』
余語(線の細い打者だが…堂金のこのボールに執念で食らいついてくる…。面倒くさい…。)
ビュウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
カクゥッッッッ!!!!!
カスン!!
島谷涼『撃ち取られてたまるかよ…。先輩たちが繋いでくれたんだ。俺も続けば鬼頭先輩に回る。』
《さあ粘って次が11球目!!!!フルカウント!!!!!!》
ビュウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
《インコースを攻めた!!!!!》
余語(まずい!!!!この軌道は!!)
ガツゥゥゥッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!
島谷倫『よ、よし!!!!!!』
島谷涼『シャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!』
《享神バッテリー、ここで痛恨の、痛恨のデッドボール!!!!!!!!この回二つ目のデッドボールで同点の延長15回の表、ツーアウトランナーフルベース!!!!!!!!!!!そして巡る打順は1番の強打者、鬼頭!!!!!!!さあ逃げ場は完全に無くなった!!!!》
『1番、セカンド、鬼頭くん。』
余語『タイムお願いします。』
『タイム!!!!』
余語『攻めた結果のデッドボール2つだ。特に気にすることはない。今まで通りのお前のボールを投げ続ければ必ず撃ち取れる。頼んだぜ、エース。』
堂金『余語、さん…。』
余語『なんだ?』
『行きましょう。甲子園。』
『ったりめーだ。一緒にあの舞台に乗り込んでやろーぜ。』
『『『プレイ!!!!!!!!』』』