表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
156/382

No.156:兄から弟へ~バトン~

---------------------------------------


片野『なんだと!?』



島谷倫『はい。悔しいですが満足いくプレーができません。』


片野『本当に、いいんだな?』


島谷倫『このヒザの状態で試合に出てもチームに迷惑かけるだけです。』


片野『オマエ…。』



島谷倫『大丈夫です。きっと。うちの野球部、選手層は薄くても、頼りになる奴、いっぱい居ますから…。俺、勝ちたいんです…。』



片野『オマエのヒザの状態があまりよくないのはわかっていた。一年の頃からよく痛めてたしな。だがこの場面、本当に代わってもいいのか?ここまで内野を引っ張ってきたお前が…。』


島谷倫『涼太(アイツ)…、今まであんま出れなくても、決して準備を怠ってこなかった。兄弟だから、尚更よく見えるんで、差別しちゃってるかもしれないんですけど、俺、今の涼太なら、俺の高校野球生活を託しても後悔しない自信があります。アイツなら俺の離脱を微塵も感じさせないようなプレーをしてくれる。そう思います。』



---------------------------------------


『邦南高校、選手の交代をお知らせします。9番、ショート、島谷(しまたに) 倫暁(ともあき)くんに代わりまして、代打、島谷(しまたに) 涼太(りょうた)くん。』



島谷倫『任せたぞ。涼太。自分のスイングを忘れんなよ。』


島谷涼『兄貴の意志、しっかりと受け継いだぜ。』







『プレイ!!!!!!!』



《さあここで邦南高校、9番の島谷倫暁に代えて弟の島谷涼太を代打に出してきた!!!ベンチ入りの選手がこれで全員出場したことになります!!》




島谷涼『おっしゃぁ!!!来いや!!!!』




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ