No.155:つけ入る隙
ズバァァーーーーッッッーーーッーンッ!!!!!!!!!
『ボール!!!!!!カウント3ボール2ストライク!!!!!!!!』
《さあ7番、今日ホームランを放っている松坂に対しこれでフルカウント!!!!!やはりこのバッターは少し攻めづらいか!?》
ビュウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
カァクゥッ!!!!!
カキーン!!
『ファールボール!!!!』
余語(この縦カッターも当てるか。やはり厄介だな。だがこれだけ外を見せられちゃこれは打てまい。)
堂金『やっとか…。』
余語(インロー直球、これで決める。)
ビュワァァウゥゥゥッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!
ガッッ!!!!!
余語(コイツ…。)
堂金(ちぃっ!!)
“躊躇なく踏み込んできやがって…。”
ガツゥゥゥッッッッッッッッッ!!!!!!!!
『デ、デッドボール!!!!!!!!!!!』
余語(嘘だろ…。ベースかすってんじゃん…。)
堂金(てかそもそもバッターボックスから出てんじゃん…。)
余語『今のバッターボックスから出て当たってませんか?』
主審『なにがだね?公平にジャッジしたつもりだが?今のはデッドボールだ。』
余語『すいません。…。』
《さあツーアウトからランナー出塁して打席にはまたホームランを放っている小宮!!!!》
余語(そーゆーことかよ。主審もこの試合を楽しみたいってか。堂金一人の前に邦南が散っていくのは見たくないってか。)
(((上等だぜ。尚更抑えるしかねぇ。)))
『8番、ライト、小宮くん。』
小宮『ケンスケ先輩の体を張った出塁。漬け込むなら次の1球しかないよね。このバッテリーが好む勝負形式…。』
“インコースへのストレート!!!”
カキィーーーーッッッーーッン!!!!!!!!!
《初球を捉えて打球はライトの前!!!!!!ツーアウトランナー一塁二塁!!!!!!!!》