No.143:力み
《さあカウントは3ボール1ストライク!!打者有利のカウント!!!!》
大場(落ち着け…落ち着け自分…。舞い上がるな。)
西口(この場面でも力まず自然体で構えてくる。さすがといったところだが…。)
大場『ふーっ…。』
西口(思い切ってインコース!!!甘く入らなきゃ翔真先輩の球威なら痛打されることはない!!)
《さあ邦南高校の注目2年生エース大場、セットポジションから、投げる!!!!!!!》
ビュウウゥゥゥッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!
大場『つっ!』
西口『なっ!』
余語『!!』
ガツーッッ!!!!!!!
北峰『きたか…。』
堂金『よし…。』
桜沢『ててて…。』
『デッドボール!!!!!!』
《痛恨の押し出しデッドボール!!!!!!!9回裏ツーアウト満塁、2点リードの邦南高校、4番の桜沢に対し痛恨の押し出しデッドボールでリードはわずかに1点となりました!!!!!! 14-13!!!!春夏連覇、そして夏は去年の雪辱を果たすべく練習してきた享神ナインの運命はキャプテンのこの男に託された!!!!!!!!!》
『5番、キャッチャー、余語くん。』
余語『任せろ野郎ども。』
藤野(ふじの:マネージャー)『さっき言ったように余語くんは春毅くんのフォアボールの後の打席に滅法強い。こーゆーケースにも慣れているんじゃないでしょうか?』
北峰『それに隼輝はチャンスの場面にも滅法強い。特に満塁の場面には異常なまでの勝負強さを誇る。』
有迫『プレッシャーの掛かる場面、1本ほしい場面、打たなくちゃいけない場面。そーゆーシチュエーションでさらに力を発揮できるタイプですからね。』
桜沢『あとは頼んだぜ。隼輝。』