No.133:北峰の貫禄
鬼頭『やっと登場か。』
大場『ええ。まあ、ここまで出るのを惜しんだってことは、決して万全じゃない。しかも決勝までの試合はすべての試合で先発するも、いずれも5イニング程で堂金や東成田とかと交代している。』
鬼頭『本来の先発完投型本格派サウスポー、北峰 丞ではなくなっているか。少し残念だが。』
大場『北峰からも叩くしかありませんよ。3点リードじゃ享神のあの打線からはセーフティリードとは言えませんから。』
『9番、ショート、島谷倫暁くん。』
北峰『延長戦にさえならなきゃ…あとアウト4つくらい…全力ピッチでも大丈夫だよな!!!!』
ビュゴゴウウッッッッッッッ!!!!!!!
島谷倫『は!?』
ズバァァーーーッッーーッーンッ!!!!!!!!
『ストライーク!!』
《153km/h》
鬼頭『…。』
大場『っっ!?』
島谷倫『!?!?』
『ひゃ、ひゃくごじゅうさんきろ!!!!!!!!!いきなりのこの球速!!!!!!センバツ優勝投手、左腕北峰の自己最速!!!!!』
ビュゴゴゥッッーーッッーーーッッーン!!!!!!!!!!!!
ズバァァーーーッッーーッーンッ!!!!!!
《152km/h》
『ストライーク!!ツー!!!』
島谷倫『ちょっとまて…』
ビュゴゴゥッッーーッッーーーッッーン!!!!!!!!!!!!!
島谷倫『うおりゃぁーっ!!!!』
カァクゥゥゥッッッーッ!!!!!!!!!
ズバァァーーーッッーーッーンッ!!!!!!!
『最後は切れ味抜群の縦のスライダーで空振りの三振!!!!!9番島谷倫暁、手も足も出ず!!!!!!これが北峰!!!!!!!』
鬼頭『すげぇな…。こりゃリードしといてまじでよかったぜ…。』
『8回の裏、享神高校の攻撃は、4番、レフト、桜沢くん。』
『さあここで今日二度目の対決!!!享神の主砲桜沢vs邦南のエース大場!!!!!』