No.123:チャンスメイク!
サブタイ思い付かないー
『7回の表、邦南高校の攻撃は、4番、キャッチャー、西口くん。』
野中『このまま南浜にズルズル抑えられるのだけはやめたいな。』
川越『邦南は攻撃が少しばかり淡白になりつつある。』
野中『打撃型のチームによくある光景だな。ピッチャーのドツボにハマると抜け出せなくなってしまう。』
川越『そのまま打線が湿ったまま試合終了なんて事も珍しくないしな。』
南浜『油断するなよ…。甘く見たらガブッといかれる可能性がある。だけど今まで通りのピッチングをすれば十分抑えられる。』
ビュウッッッッ!!!!
西口(追い込まれたら不利になる。十分に引き付けて…)
カキーン!
西口(くそ!打ち損じた!!)
小宮『打球の飛んだところがいい!!』
『抜ける!!撃ち取った打球でしたが三遊間のど真ん中を破る!!ノーアウトのランナー!!7回の表の邦南高校、4番西口のレフト前ヒットでノーアウトランナー一塁!!!!』
『5番、ファースト、氷室くん。』
『さあここで5番の氷室はバントの構え!!まず一点返そうという思いが伝わってきます!!』
余語(南浜のボールじゃバント阻止は無理だな。遅い球はバントがしやすい。)
ビュウッッッッ!!!!
コン!!
『さあいいバントになった!!氷室がうまく送ってワンナウトランナー二塁!!!!!!』
『6番、レフト、木村くん。』
野中『ここで木村か…。』
川越『副島だったらかなり得点に期待できるんだがな…。』
カキーン!!
『これは打ち上げてしまった!!ショート神郷への浅いフライ!!完全に打ち損じ!!』
パシッ!
『アウト!!』
木村『ちくしょっ!!』
『一死二塁の好機に死球で負傷交代したキャプテンの副島に代わって途中出場している木村はショートへのフライでツーアウト!!!!!』
『7番、サード、松坂くん。』
松坂(今度こそ…絶対に打ってやる!)
鬼頭『ケンちゃん(松坂の呼び名)は南浜に一切合っていない。』
大場『でも、健祐先輩、こーゆー逆境の場面で、すげぇ頼りになるんですよ。3回戦の名林戦の終盤の逆転スリーランの時とか。』
慶野『こーゆー場面での健祐先輩は絶対に打つと信じてます。』
松坂(次はねえ…。この打席この一振りに魂を込める!!)
ビュウッッッッッッ!!!!!!
松坂(ボールは必ず来る!!十分に引き付けて…)
(叩く!!!!!!)
カッキィーーーッッーーッーンッ!!!!!!!!!!!
『大きな打球だ!!!!!伸びるぞ伸びるぞ!!!!!!!!!!!これはファールか!?それともスタンドインか!?!?』
松坂『入れぇぇ!!!!!!!!!!!!!』