瞬きの中の音
私たちは悠久に巡る季節の旋律に耳を傾ける。そんな中、短い拍子の内で踊る彼らに気づいたのは、ほんの偶然でした。
彼らの耳は、丸く、短くできています。風の囁きや、星が流れる音、大地が若木を大樹へと育むあいだに奏でる深い重奏を聴き取るには、その耳はあまりに短い。
もし彼らの耳が、もう少し長く天に向かって尖っていたなら、音のしずくではなく、豊かな季節の旋律を捉えることができたのかもしれません。
明日の食い扶持に、次の収穫に、あるいは若木が森の屋根に届く前に訪れる死に怯えることなく、森の主が入れ替わるほどの長い沈黙を、穏やかにまどろむことができたはずです。彼らの焦燥や、奪い合いの歴史も、もう少しだけ穏やかなものに変わっていたことでしょう。
けれど、彼らがその短い耳で聴き取っているのは、もっと切迫した、しかし純度の高い旋律なのです。
彼らは生き急ぎます。出会った瞬間に恋に落ち、その種を残す。時には激しく争い、失えばこの世の終わりのように嘆く。
心臓の鼓動、愛する者の吐息、そして「もうすぐ終わってしまう」という、命が鳴らす警告の鐘。
彼らは奪います。時間が足りないから。
彼らは与えます。残せるものがそれしかないから。
私たちが悠久の時の中でゆっくりと磨き上げる音律とは違う、ひらめく音節です。
今日もまた、一人の人間が私の前を通り過ぎていきました。
彼は私の顔を見て「お変わりありませんね」と微笑みましたが、私はつい先ほど挨拶を交わしたばかりの彼の顔に、深く刻まれた皺を見ていました。
次に私が瞬きをするとき、彼はもういないのでしょう。
それでも、彼が残した体温と、その短い耳で聴いたであろう音節だけは、この森の静寂の中に、しばらくは留まることでしょう。




